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キングジムに関するMiki-Teaのブックマーク (3)

  • 第1回:すごいことになってます

    「乾杯!」 「いやー,お疲れさま。無事に発表会が終わってホッとしたね。さあ,飲んで飲んで」 2008年10月21日。キングジムは,文字入力に特化した携帯機器「ポメラ」の最初の機種となる「DM10」の発表会を開催した。 DM10の発表会終了後,キングジム社のすぐ近くにある中華料理店でささやかな“打ち上げ”が開催されていた。ものすごくおいしいというわけではなかったが,会社から近く,1皿300円と安いのが魅力だった。集まったのは,開発担当者や広報担当者などの関係者,総勢15人ほど。中華料理店の2階を貸し切って開催した。 ネットで書き込み続々 「遅れてすいませーん」 打ち上げが始まって程なく,広報担当者の一人が遅れて駆け付けた。発表後のマスコミ対応をしていたのだ。席に着くのもそこそこ,広報担当者は切り出した。 「すごいことになってますよ!」 「どうした?」 「インターネットの掲示板に,DM10の

    第1回:すごいことになってます
  • 第2回:100億円よろしく(上)

    左からキングジム 開発部 電子文具開発部長兼 一般文具開発部長の亀田登信氏,同部 電子文具開発部 開発二課 リーダーの佐久間学氏,同課 リーダーの立石幸士氏(写真:加藤 康) 売れ行きが好調なキングジム「ポメラ DM10」に引き続いて,新製品「DM20」の開発を任された立石幸士と佐久間学。二人は,新たな機能の検証作業で壁にぶつかっていた。それは,携帯電話機と連携するための通信機能である。 2008年11月10日にDM10が発売されて以来,ユーザーからは次世代機に対する要望が次々と寄せられてくる。 「1ファイル当たり全角約8000文字では足りない」 「ファイルを保存するフォルダを管理できるようにしてほしい」 立石と佐久間は,こうしたユーザーの声に応えようと,ポメラのコンセプトを崩さないように注意しながら,新たに追加する機能を決めていった。白紙の状態から作り上げたDM10に比べると,ユーザ

    第2回:100億円よろしく(上)
  • 第3回:100億円よろしく(下)

    【前回より続く】 こうして2009年春に,最後まで未定だった通信機能が,QRコードに決定した。これで,2009年末の発売に向けて,製造委託先の中国メーカーとのやりとりを格化できる。課長が心配するQRコード機能については,現地で検証できるように日の携帯電話機を中国メーカーに渡して万全を期した。つもりだった…。 300文字から200文字へ 発売日が徐々に迫る2009年9月末,立石と佐久間は中国に飛んで最後の詰めの作業を行っていた。連日のデバッグ作業の合間に,立石は何気なくパソコンでQRコードについて調べていた。そこには,“携帯電話機でのQRコードの読み取りは200文字が適しています”との文字が。 「ん?QRコードは何文字に設定していたっけ」 「300文字ですよ」 DM10で1ファイル当たりの文字数が少ないとのユーザーの声が多かったこともあり,できるだけ多くの文字を変換できるように300文字

    第3回:100億円よろしく(下)
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