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ブックマーク / xtech.nikkei.com (35)

  • 55億円無駄に、特許庁の失敗

    政府システム調達における失敗の典型例が、特許庁の基幹系システム刷新プロジェクトだ。5年がかりで臨んだが、結局は55億円を無駄にしただけ。新システムは完成しなかった。失敗の最大の要因は、発注者である特許庁にあった(図1)。関係者の証言から、失敗に至る経過を改めてひもとく。 特許庁は2004年、政府が打ち出した「業務・システム最適化計画」に沿って、特許審査や原保管といった業務を支援する基幹系システムの全面刷新を計画した。システムアーキテクチャーに詳しい情報システム部門のある職員(以下A職員)と、刷新の「可能性調査」を担ったIBMビジネスコンサルティングサービス(現・日IBM)を中心に、調達仕様書を作成した。 業務プロセスを大幅に見直し、2年かかっていた特許審査を半分の1年で完了することを目指した。度重なる改修によって複雑に入り組んだ記録原データベース(DB)の一元化に加え、検索や格納など

    55億円無駄に、特許庁の失敗
  • 第1回:すごいことになってます

    「乾杯!」 「いやー,お疲れさま。無事に発表会が終わってホッとしたね。さあ,飲んで飲んで」 2008年10月21日。キングジムは,文字入力に特化した携帯機器「ポメラ」の最初の機種となる「DM10」の発表会を開催した。 DM10の発表会終了後,キングジム社のすぐ近くにある中華料理店でささやかな“打ち上げ”が開催されていた。ものすごくおいしいというわけではなかったが,会社から近く,1皿300円と安いのが魅力だった。集まったのは,開発担当者や広報担当者などの関係者,総勢15人ほど。中華料理店の2階を貸し切って開催した。 ネットで書き込み続々 「遅れてすいませーん」 打ち上げが始まって程なく,広報担当者の一人が遅れて駆け付けた。発表後のマスコミ対応をしていたのだ。席に着くのもそこそこ,広報担当者は切り出した。 「すごいことになってますよ!」 「どうした?」 「インターネットの掲示板に,DM10の

    第1回:すごいことになってます
  • 第2回:100億円よろしく(上)

    左からキングジム 開発部 電子文具開発部長兼 一般文具開発部長の亀田登信氏,同部 電子文具開発部 開発二課 リーダーの佐久間学氏,同課 リーダーの立石幸士氏(写真:加藤 康) 売れ行きが好調なキングジム「ポメラ DM10」に引き続いて,新製品「DM20」の開発を任された立石幸士と佐久間学。二人は,新たな機能の検証作業で壁にぶつかっていた。それは,携帯電話機と連携するための通信機能である。 2008年11月10日にDM10が発売されて以来,ユーザーからは次世代機に対する要望が次々と寄せられてくる。 「1ファイル当たり全角約8000文字では足りない」 「ファイルを保存するフォルダを管理できるようにしてほしい」 立石と佐久間は,こうしたユーザーの声に応えようと,ポメラのコンセプトを崩さないように注意しながら,新たに追加する機能を決めていった。白紙の状態から作り上げたDM10に比べると,ユーザ

    第2回:100億円よろしく(上)
  • 第3回:100億円よろしく(下)

    【前回より続く】 こうして2009年春に,最後まで未定だった通信機能が,QRコードに決定した。これで,2009年末の発売に向けて,製造委託先の中国メーカーとのやりとりを格化できる。課長が心配するQRコード機能については,現地で検証できるように日の携帯電話機を中国メーカーに渡して万全を期した。つもりだった…。 300文字から200文字へ 発売日が徐々に迫る2009年9月末,立石と佐久間は中国に飛んで最後の詰めの作業を行っていた。連日のデバッグ作業の合間に,立石は何気なくパソコンでQRコードについて調べていた。そこには,“携帯電話機でのQRコードの読み取りは200文字が適しています”との文字が。 「ん?QRコードは何文字に設定していたっけ」 「300文字ですよ」 DM10で1ファイル当たりの文字数が少ないとのユーザーの声が多かったこともあり,できるだけ多くの文字を変換できるように300文字

    第3回:100億円よろしく(下)
  • インターネットでNHKラジオ番組のリアルタイム聴取が可能に、NHKが10月ごろをメドに開始

    総務省は2011年3月9日、日放送協会(NHK)から申請があったラジオ番組を放送と同時にインターネットを通じて一般に提供する業務の認可について電波監理審議会に諮問し、適当とする答申を受けたと発表した。この答申を受けて総務省は、NHKに対する認可を同日付けで行った。 NHKが提供を開始するのは、AMのラジオ第1放送(関東広域放送)とラジオ第2放送、(全国放送)およびFM放送(東京都域放送)である。ユニキャストによるストリーミング方式でNHKのWebサイトから提供する。配信期間は2011年10月ごろから2014年3月末までを予定する。送信時の伝送速度は1チャンネル当たり48kb/s程度で、提供エリアは国内に限定する。 AMの音声はモノラル、FMはステレオで提供する。NHKは、ラジオ番組のインターネット配信 のために必要とする費用を2011年度から2013年度までで合計3億円と見込んでいる。2

    インターネットでNHKラジオ番組のリアルタイム聴取が可能に、NHKが10月ごろをメドに開始
  • 文章を書くノウハウを伝授

    ITエンジニアにとって文書作成技術は欠かせません。日常のメールのやりとりにはじまり、要件定義書、機能仕様書、企画の提案書など、上司やチーム、顧客などに対して、文章でコミュニケーションをとる機会がとても多いからです。 連載『悪文と良文から学ぶロジカル・ライティング』では、論理的にわかりやすい文章を書くノウハウを伝授しています。ITエンジニアが日常的に用いるであろう文章を例に使い、どこが悪くてどう直せばいいのかといったポイントをわかりやすく解説しています。実践すれば、誰でもすぐにわかりやすい文書が書けるようになるはずです。 オリエンテーション ITエンジニアにとって「書く技術」とは? 文書の全体構成を組み立てられるようにする 内容を大きく分けて項目を立てる 適切な順番で項目を並べる 話の階層をそろえる 文章表現の基ルールをマスターする 主語と述語を対応させる 修飾語と被修飾語をはっきりさせる

    文章を書くノウハウを伝授
  • ひばりが丘団地再生実験、人気は「水平2戸1」住戸

    都市再生機構(UR)が管理する老朽化した団地で、構造体にも手を入れることによって住戸構成を変える大がかりな改修実験が完了した。実験対象になったのは、1959年に完成したひばりが丘団地(東京都東久留米市)に建つ3棟。URは工事完了後の2009年10月から改修した住棟を公開しており、多くの見学者が詰め掛けている。2010年6月末まで毎週2日、見学を受け付けているが、すでに3月末までの予約枠がほぼ埋まっている。

    ひばりが丘団地再生実験、人気は「水平2戸1」住戸
  • 匠の技かスク水か

    「ほぅ」と思った。「実は今,メーカーが最もほしい人材が,当に優れた技能を持つ『匠』と呼ばれる社員」であり、これからは「班長でありながら,部長級の給料をもらう匠が生まれる時代になる」とか書いてあったものだから。 記事によれば、ある会合でスズキの鈴木修会長がそのような発言をされたのだという。匠とは、「例えば,自動車をぶつけると車体の鋼板が凹む。これを工具でうまく叩いてきれいに直せるような技能者」とのこと。「匠として自分の腕を磨いていく道が選べる時代」「大卒のホワイトカラーよりも,匠の方がよほど重用される時代」がやってきて、「そのとき初めて,日で人づくりとものづくりが完成すると私は思っている」との主張である。 で、やっているか 理由はよくわからないが、私は「匠の技」というものに対して深い思い入れと敬意を抱いている。簡単にいえば、大好きなのだ。で、「経費と手間がかかりすぎではないですかぁ」など

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  • 長期優良住宅を国交省で買い取っては

    数年前から築30年を経た戸建て木造住宅に住んでいる。ほぼ土地代だけで購入した。仲介した不動産会社によると「建物の不動産価値は、既になくなっている」とのこと。2階にリビングダイニングとキッチン、寝室といった生活空間を配した間取りは、なかなか快適だ。新築当時は、すごく斬新な建物だっただろう。「得した」と思う一方で、「売り主は不満だろうな」と感じた。 中古住宅市場での建物自体の価値は、築20年で新築時の1割、築30年ならほぼゼロになる。つまり、一般的な住宅は、どんなにがんばって建てても不動産としての価値は30年でなくなってしまう。このルールの下では、先の住宅の建て主は建物の価値がゼロと判断された。 6月4日に施行となる長期優良住宅普及促進法は、住宅の資産価値を高めて、消費型の社会からストック型の社会へ転換を目指すものだ。しかし、建物の査定ルールが現状のままでは、中古市場で評価が得られない。仮に、

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  • 「200年住宅」をどこに建てるのか

    いわゆる「200年住宅」の普及を促す長期優良住宅普及促進法が6月4日に施行した。数世代にわたって構造躯体を使い続けられる住宅を建てた場合、ローン減税などの優遇が受けられる。つくっては壊すというスクラップ・アンド・ビルドの考え方を改め、良質な住宅ストックを形成するのが目的だ。 優遇を受けるには、住宅が一定の基準を満たす必要がある。例えば、劣化対策として、鉄筋に対するコンクリートのかぶりを厚くしたり、床下や屋根裏に点検口を設けたりしなければならない。国土交通省では、「通常の維持管理で、少なくとも100年程度は使い続けられるような対策を求める」と説明している。 気掛かりなのは、「200年住宅」をどこに建てるのかだ。 国交省の説明に基づけば、2009年に建てた住宅は少なくとも100年後の2109年まで使い続けられることになる。100年先を予測するのは容易ではないが、人口の減少や高齢化によって都市構

    「200年住宅」をどこに建てるのか
  • 長期優良住宅普及促進法が施行

    6 月4日に「長期優良住宅普及促進法」が施行した。同法に基づいて認定する、いわゆる「200年住宅」の普及に向けて、各地で技術講習会を開催中だ。講習は、国が補助金を出して開いている。

    長期優良住宅普及促進法が施行
  • 成田-羽田の本命はリニア新線か既存線改良か

    降ってわいたように出てきた成田・羽田リニア構想。首都圏の代表的な2つの国際空港を浮上式の超高速鉄道車両「リニアモーターカー」で結び、15分で移動できるようにするという壮大な構想だ。政治家が有権者に実現を訴えるなど、話が盛り上がっている。 一方、空港にアクセスする既存の鉄道路線は、改良が着々と進んでいる。2010年度には成田高速鉄道アクセス線が完成し、都心と成田空港が最短36分と現状より15分速くなる。さらに、都心に地下急行線を建設して両空港を50分台で結ぶ構想も、具体化に踏み出している。 成田・羽田の空港間連絡鉄道は、リニア新線にすべきか既存路線の改良が良いのか、現状と数年後を踏まえて検証する。 政府の「アジア・ゲートウェイ構想」で気運が上昇 成田・羽田リニア構想について神奈川県は4月14日、「成田~羽田超高速鉄道整備構想 検討調査報告書」を公開した。この構想によると、リニアモーターカーが

    成田-羽田の本命はリニア新線か既存線改良か
  • ムダと一緒に捨てたもの

    怖い話を聞いた。某大メーカーの幹部が雑誌をパラパラとめくっていたら、大口取引先であるメーカーの広告が載っていた。さっそくその幹部はそのメーカーを訪ね、「いやあ結構なことですな、このご時勢に広告をお出しになる余裕があって」と皮肉ったらしい。そう言われた中堅メーカーでは即日、広告出稿を停止したという。 業績不振で広告宣伝費を大幅に削減している大手メーカーの心証を悪くしたくないという配慮であろう。「余裕があるとみられたら、必ずや厳しく値下げを求められる」という現実的な理由もある。とにもかくにも、大切な顧客に「余裕がある」と見られてはならないのである。 かく言う私だって、上の人から「みんな忙しそうなのに、君は余裕だねぇ」などと言われたら、その瞬間からものすごく忙しそうなフリをして「いやぁ、ヘラヘラしているように見えるかもしれませんが実はすごく大変なんでして」とか、思いつく限りの悲壮ネタを披露するこ

    ムダと一緒に捨てたもの
  • 「200年住宅」とは言わないで?

    国はいま、「200年住宅」というキーワードの“回収”に頭を悩ませている。福田康夫前首相が総裁選挙の演説で触れたことなどで脚光を浴び、その後、キーワードとしてのわかりやすさも手伝って世間に浸透していったが、国土交通省などでは既に“禁句”にしているという。理由は一言で言えば、「あまりに具体的過ぎるから」。裏返して言えば、「法律の文言として盛り込めない」からだ。もっと“具体的”にいえば、消費者に「200年の寿命があると思っていた」と突っ込まれたときに説明できないことが理由だ。 確かに、2008年11月28日に参議院で可決したのは「長期優良住宅の普及の促進に関する法律案」だ。「200年住宅」とはどこにも書かれていない。また、国土交通省のウェブサイトで「200年住宅」という言葉を検索すると、26件がヒットするものの、その多くが2007年度以前に公表された資料だ。最近の公表資料でヒットするものもあるが

    「200年住宅」とは言わないで?
  • 【基調講演】市場変化に対応した「復活のシナリオ」--荒蒔 康一郎氏 キリンビール代表取締役会長

    【基調講演】市場変化に対応した「復活のシナリオ」 --荒蒔 康一郎氏 キリンビール代表取締役会長 会社を元気にする意識改革のススメ --徹底して貫いた「お客様位」と「品質位」-- 2004年現在、日の酒類の総需要は870万キロリットルで、市場規模は推定6兆5000億円に達している。だが、過去10年をみると酒類市場は数量ベースで横ばい、金額で縮小と、典型的な成熟市場となっている。05年のデータでは、日の3大国民酒はビール・発泡酒、焼酎、清酒で、これらが全体の3分の2を占めている。カテゴリー別需要動向では、焼酎・チューハイが増加、ビール・発泡酒は微減、ウイスキー・清酒は減少傾向にあり、特に缶チューハイの伸びが目覚しく新たな市場として浮上してきている。 過去40年間では、70年代前半に清酒、80年代前半にウイスキー、90年代前半にビールが、それぞれピークを迎えており、10年ごとの主役交代

    【基調講演】市場変化に対応した「復活のシナリオ」--荒蒔 康一郎氏 キリンビール代表取締役会長
  • 第1回 眼の疲れを取る:ITpro

    システムの開発・運用という激務を続けていると,いつの間にか心身に疲れがたまるもの。十分に休養を取れず,眼,肩,腰などに辛さを感じている方も多いのではないでしょうか。 そこで,お薦めしたいのが,自分でツボ(経穴)をマッサージすることです。マッサージによってツボを刺激すれば,疲れが和らいで心身がすっきりします。健康を保つのに役立つだけでなく,仕事への集中力を高めることにもつながります。仕事の合間などちょっと時間が空いたときを利用して,ぜひツボのマッサージを習慣化してください。 この連載では毎回,肩こりや腰の痛みといった一つの症状を取り上げ,それに対して効果が大きく,自分でマッサージしやすいツボを紹介していきます。今回は,眼の疲れを取る八つのツボを紹介します。 眼の周りにある六つのツボが疲れに効く 眼の疲れを感じたとき,無意識に目頭を押さえた経験はありませんか。眼の疲れを取るうえで効果的なツボの

    第1回 眼の疲れを取る:ITpro
  • 誰も言わないガソリン税騒動の真因

    現在、国会では「道路特定財源の一般財源化」と「ガソリンなどの暫定税率の廃止」が議論されています。福田首相は「平成21年度に道路にしか使えない財源を医療や教育などにも使えるようにする」「暫定税率の見直しは、税制抜改革に併せて行う」と説明されていますが、どうなのでしょう。再来年度などという話は、2年前から「やるやる」と言いながらできていない税制抜改革と一緒になるのではと危惧しているのですが。 いろいろ言いたいこともありますが、このへんは党の論理のぶつかり合いですからさておいて、この際ですから「暫定税率の廃止」という問題をもう少し深く分析してみたいと思います。暫定税率の廃止というと、マスコミは「ガソリンの価格が1リットル当たり25円安くなる」ことばかりを言い立てます。けれど、影響はそれだけではありません。このまま政府与党と民主党が合意できないまま、両方の法案が成立しない場合は、租税特別措置法

    誰も言わないガソリン税騒動の真因
    Miki-Tea
    Miki-Tea 2008/03/31
    暫定税率のより深い問題としての租税特別措置。「優遇措置を多く作り、かつそれを恒久的なものとせず時限的なものにするのは、企業や業界団体の寄付に対するインセンティブを高めるため」
  • 意思決定のテクニック(6)大失敗しない計画法

    計画や意思決定は,多かれ少なかれ「仮説」に基づいている。この仮説が多いほど計画通りに実行するのが難しく,仮説が外れた場合に「大失敗」となりやすい。これを回避する手法が「仮説のマネジメント」だ。今回は,事業やプロジェクトの計画段階から実行段階にまでスコープを広げ,大失敗を防ぐ計画立案と意思決定のテクニックを解説する。 宮 明美 インテグラート 取締役 前回,計画策定や意思決定をする際に,「自らの情報や知識の限界を知っておくことが重要である」という話をしました。情報や知識を持つ場合と,持たない場合とでは,計画や意思決定のためのデータ・アセスメントの方法が違ってくるだけでなく,計画の立て方や計画実行時の管理方法も変えなければなりません。 ビジネスの現場では,「計画が正しいこと」や「結果が計画通りになること」が求められます。これは,実行しようとするビジネスについての経験の有無や,情報・知識の有無

    意思決定のテクニック(6)大失敗しない計画法
  • コスト主義の耐えられない軽さ

    絵を買った。狩野融川という人が描いたものの掛軸である。画面の下方には小さな藻塩焼の作業小屋があり、淡く煙が上がっている。その横にはこれまた小さな1の桜、その横は浜らしく、おだやかな波が見逃してしまいそうな淡さで描かれている。画面やや上方向にはこれも淡く遠山が描かれ、その下方には一艘の船が描かれているので、その間の大きな空白はすべて海、遠山より上の大きな空白はすべて空なのだろう。 言ってしまえば、ほとんどが空白の紙である。そこに小さく淡い桜や小屋、船などのパーツを配し、全体の空間を支配する春の空気を表す。日の水墨画ではよく「空気を描く」というが、まさしくそれなのである。有名な長谷川等伯筆の国宝『松林図屏風』も同じ。大胆に余白を残しながら霧中の松木立を描いているのだが、やはり「表現の主題は松そのものではなく、そこに漂う霧なのだ」というのが専門家の解釈である。 国宝の方はともかく、私の買い物

    コスト主義の耐えられない軽さ
  • 「馬鈴薯の底力」をイノベーションで引き出す

    「馬鈴薯の底力」をイノベーションで引き出す 中田 康雄 氏 カルビー 社長兼CEO ピーター・ソンダーガード 氏 ガートナー リサーチ部門最高責任者 「馬鈴薯の底力を引き出せ」。スナック菓子大手、カルビーの中田康雄社長の口癖である。ポテトチップなど同社商品の多くは馬鈴薯(ジャガイモ)が原材料であり、馬鈴薯の質と量を改善すれば業を強化できる。馬鈴薯の底力を引き出すために、中田社長はIT(情報技術)を駆使する計画だ。米ガートナーのリサーチ部門最高責任者、ピーター・ソンダーガード氏が中田社長と対談し、カルビーの業イノベーション戦略を明らかにする。 ピーター・ソンダーガード:ジャガイモ栽培のイノベーションを起こそうとしていらっしゃると聞きました。 中田康雄:ジャガイモの生産プロセスそのものにITを活用しようと、国内ではまだ珍しいチャレンジをしています。一例を挙げますと、「ウェザーステーション」

    「馬鈴薯の底力」をイノベーションで引き出す