Twitterにも書いたけれど、こっちにもまとめとして。 同業白石一文さんが、図書館で書き下ろしと銘打たれた本を借りないでくれ、と書いている。印税について数字を出したうえで、「皆さんが図書館を利用すると良心的な作家ほど行き詰まる」と。この問題については何度かブログにも書いてきたけれど、わたしは図書館を作家の敵とは思わない立場だ。 なにより、読書家としての自分が図書館で育ったという自覚がある。若いとき、貧しいが読書欲は旺盛だったころ、もし世の中に図書館がなかったら、その後わたしはこれほど本を「買う」大人になったろうか。むしろわたしは、自分の本を公立図書館のすべてが買ってくれたらと願う。 図書館は本一般の読者を育てるだけではなく、わたしの読者も育ててくれる。図書館で単行本を借りたひとがわたしの読者となってくれたら、そのひとはやがて購入者ともなってくれるはずである。作品を知る、作家を知る、その回
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明けましておめでとうございます。 今年は図書館振興財団助成事業「法情報コンシェルジュ養成講座」がいよいよスタートします。 ローライブラリアン研究会では、「発信力」をテーマに、これまで以上に多方面に渡って活動していきたいと考えております。 今年もよろしくお願い申し上げます。 さて、その「法情報コンシェルジュ養成講座」の第一回目の講座が、本日都立中央図書館で行われました。 講師は当研究会のいしかわまりこが務め、要望のあった判例、通知・通達の探し方についてレクチャーしました。 その中でも、特に難易度の高い通知・通達の探し方に関心が集まりました。 紙資料から時にweb情報を手がかりにして探し当てる方法がレクチャーされました。 また普段使い慣れている国会図書館の雑誌記事索引やgoogleの検索ワザに、感心されている参加者の方が多かったようです。 都立中央図書館の皆様、ご参加いただきありがとうございま
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今週は講演や運営の仕事が多くかなり朦朧としている状態なのだが、約束は果たさなくてはいけない。ということで、 2010-11-14(Sun): Wikimedia Conference Japan 2010 Outreach (於・東京都/国際大学グローバル・コミュニケーション・センター) http://meta.wikimedia.org/wiki/Wikimedia_Conference_Japan_2010 へ。「学術情報流通の未来に向けた博物館、図書館、文書館(MLA)の可能性」と題して講演。 ・「学術情報流通の未来に向けた博物館、図書館、文書館(MLA)の可能性」 http://slidesha.re/cYVQli ・USTREAM http://www.ustream.tv/recorded/10848167 要するに、博物館・美術館、図書館、文書館のいわゆるMLAの機関は、自前
プロジェクト・グーテンバーグの校正係。本とヴォーカロイドとコンピュータ将棋をこよなく愛する人間のブログ。 ビデオも音楽もコンピューターにダウンロード出来るようになって、ビデオレンタルの店やレコードの店は消えていきました。本屋もすでに大型店のみが残存するだけとなりましたが、電子書籍の隆盛に伴い、さらに淘汰がすすむことになるでしょう。 では、図書館は? 「うちにはコンピューターがある。図書館はいらないよ」という人々も出てくるでしょうね。アメリカではオーバードラブを通して端末上で本を借りることができます。そして貸出期限がくると、借りた本は自動的に消滅するようになっている。図書館から遠距離に住んでいる人にとってはまことに朗報ですが、しかしその分、図書館の物理的存在意義が薄れることも事実です。そこでいま図書館は生き残りをかけていろいろなことに取り組みだしている。一言で言えば、図書館はコミュニティーセ
はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28
◇「年度内に結論」 賛否が分かれている、県立図書館と高知市立市民図書館の合築問題。県、高知市両議会の予算承認を受け、新図書館基本構想検討委員会が30日に設置される。「ハコモノに使う経費を大幅に軽減できる」(尾崎正直知事)とする県に対し、図書館関係者を中心に「図書館のサービス機能が低下してしまう」などと不安の声が数多くあがっている。現状と課題を探った。【黄在龍】 ■建物の老朽化 築37年(73年建設)の県立は老朽化が進み、原因不明の雨漏りなどが発生。新耐震基準以前に建てたため安全上の問題も大きい。また、一般利用者用のエレベーターや集会室もなく、バリアフリー対応になっていない。収蔵能力(約30万冊)の2倍に当たる約60万冊を抱えている。 老朽化が更に深刻なのが、築43年(67年建設)の市立だ。雨漏りのほか、壁のひび割れも出てきている。約25万冊の収蔵スペースに約40万冊を保存しており、収蔵能力
全般的な感想としては、電子書籍に関するタイムリーな本、という位置付けではぜんぜんなく、知識とか情報についてとっても普遍的なことを語った本だと思います(普遍的にさせたシステムも含めて)。 とにかく気になる論点もりだくさんでしたが、まず最初に興味を引いたのは、岡本さんの「アプリケーションとしての図書館」と題した↓の指摘。「私語」も「議論」も、図書館の「静謐をおびやかすもの」として一律に封じ込めるのではなく、「図書館=静謐の場」から、「図書館=知の生産場」と認識を変えれば、「議論」を封じ込める理由はなくなるはず。図書館の「バザール化」、ぜひ進んでほしいなぁ。 「知りたい」という想いを引き出し、同時にその想いに応える情報・知識を引き出すには、対話や討論といったプロセスが欠かせません。こうしたコミュニケーションを通して、互いの知る情報・知識のありかや、情報・知識そのものを提供しあうことを通してしか
7月16日に開催された情報ネットワーク法学会 - 第1回「技術屋と法律屋の座談会」<岡崎市立中央図書館へのアクセスはDoS攻撃だったか?>(パネリスト:石井徹哉千葉大教授、上原哲太郎京都大准教授、落合洋司弁護士、高木浩光産総研主任研究員)というのに参加してきました*1。後日、記録を出すことも考えておられるようですが、自分なりに簡単にまとめておきたいと思います。 業界内でちょっと話題になっていたこの事件。詳細は、ニュースのまとめサイトや、今回逮捕されたご本人の解説サイトを見てください。 噂のネット事件簿:「岡崎市立中央図書館サーバー事件」まとめ librahack マスコミ報道だけでは分からない岡崎図書館事件 岡崎市立図書館 こういった公知情報に加え、パネリスト側で警察・ご本人に取材されて得た内容をそれぞれ紹介してのディスカッション、という流れでした。パネリストから出たコメントはおおよそ次の
ブクマを見てたら「現代の図書館」vol.48 no.2が出たらしいと気づく。JLAサイトにこうあった。( )の中はどうやら著者がつけたキーワードらしい。 「特集:調査研究法を学ぶ」 調査の統計処理 / 歳森敦(社会調査, 質問紙, 統計, R ) フォーカス・グループ・インタビューは利用要求を解明する / 長谷川豊祐 (質的調査, フォーカス・グループ・インタビュー, 利用要求 ) 図書館サービス評価の実践‐慶應義塾大学におけるLibQUAL+R(ライブカル)の実施と結果 / 浅尾千夏子, 藤本優子 (LibQUAL+R, ライブカル, 慶應義塾大学, 利用者調査, 図書館評価) 図書館の遠隔利用者に関する調査手法の比較‐国立国会図書館ウェブサイトを事例として / 安形輝 (遠隔利用者, ウェブサイト, 国立国会図書館 ) 図書館史研究をどう進めるか / 奥泉和久 (図書館史, 図書館史研
日外アソシエーツ出版物(レファレンス関連参考図書)の元データを活用しませんか? 以下、カテゴライスして個別タイトルをノミネートしました。 小社出版物の大半はデジタルコンテンツとして提供可能です。お気軽にご照会ください。ノミネートされていないタイトルの中でご希望のものを探すには、こちらから ⇒出版案内 よみかた辞書データ 地名、駅名、神社名などの「固有名」のよみかたから、人名(姓・名)のよみかた、人名のアルファベット表記からカタカナ表記までなど、さまざまなよみかた辞書データをご用意しています。 辞・事典データ 一般、専門的な英和辞典、専門用語の英和対訳辞典から、植物、動物、魚などの水の生物の学名、俗名などが引ける生物レファレンス事典など、豊富な辞・事典をご用意しております。 災害情報データ 明治・大正・昭和・平成期の天災から社会的災害まで、各種災害・事故の記録を年表形式に排列、概略や具体的な
某匿名ブログにあがった内容で、ちょっと気になる記述。 ・図書館の非正規職員が何か言っている2 Hatena::AnonymousDiary 同様の前回Diaryは、単なるツリか?とも思えたのですが、こうして[2]が出てきたことで、そうでもないかも…と思うようになりました。ちゃんと読んでみますね。 斜め読みですが、気になったのはこの記述(以下引用) 異常な非正規化の原因・・。いろいろあるでしょうけど、個人的には先輩方がIT化の流れについていかなかったことだと思います。今、専門性といえるのは、コンピュータをいかに生かせるかという部分でしかありえないと思います。 図書館の専門性については多少異論はありますが、ひとつの事実として 先輩方がIT化の流れについていかなかったこと は確かだと思います。ここに日本の図書館が諸外国の図書館と大きく水をあけられた(欧米だけでなく、韓国や中国やシンガポールなど)
The 4th season - Story of the one person library and "full stack" librarian. 岡崎市立図書館の一件以来、司書のITへの対応力が問われている。 曰く、 図書館の本業は蔵書の貸し出しであり管理、あるいは子どもへの本の読み聞かせ システムに関する知識を個々の職員に求めるのは酷 司書は文系が多いから仕方がない 図書館では専門的な知識を有している人が乏しい これらの発言に悪意は感じないし、仕方のないことだと思う。「本が好きだから」司書を目指し、職に就く者は多い。「ITがすきだから」「パソコンが好きだから」図書館で働く,という話は聞いたことがない。 しかし、図書館員はもうITの力なしでは業務はできない。カード式目録と膨大な冊子体の索引誌で文献を探す時代にはもう戻れない。書庫に眠る壁一面のChemical Abstracts(化
神田 大介 @kanda_daisuke みなさま、おはようございます。記事を書きました朝日新聞の神田と申します。今回の件では、ツイッターやブログなどネット上の情報をたくさん参考にさせていただきました。まずはお礼を申し上げます。 #librahack 2010-08-21 08:50:36 神田 大介 @kanda_daisuke この件では、およそ2か月間にわたって取材を続けてきました(毎日この問題だけに専従していたわけではありませんが)。記事に書かれていることはほんのエッセンスに過ぎず、また広範囲な新聞読者を想定しているため、いろいろと表現を「丸めて」あります。 #librahack 2010-08-21 08:53:14
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