読者を育てる制度 | 佐々木譲の散歩地図

Twitterにも書いたけれど、こっちにもまとめとして。 同業白石一文さんが、図書館で書き下ろしと銘打たれた本を借りないでくれ、と書いている。印税について数字を出したうえで、「皆さんが図書館を利用すると良心的な作家ほど行き詰まる」と。この問題については何度かブログにも書いてきたけれど、わたしは図書館を作家の敵とは思わない立場だ。 なにより、読書家としての自分が図書館で育ったという自覚がある。若いとき、貧しいが読書欲は旺盛だったころ、もし世の中に図書館がなかったら、その後わたしはこれほど本を「買う」大人になったろうか。むしろわたしは、自分の本を公立図書館のすべてが買ってくれたらと願う。 図書館は本一般の読者を育てるだけではなく、わたしの読者も育ててくれる。図書館で単行本を借りたひとがわたしの読者となってくれたら、そのひとはやがて購入者ともなってくれるはずである。作品を知る、作家を知る、その回

[min2-fly]

"図書館は本一般の読者を育てるだけではなく、わたしの読者も育ててくれる。" / 田中芳樹、茅田砂胡、森博嗣、京極夏彦・・・とか、図書館で借りたのがきっかけで買うようになった作家はけっこういるな

[ken47]

かっこいいです

[wbbrz]

いち本好き・図書館好きとして、いち商売人として、こちらの感覚に賛同する。

[minodisk]

図書館という制度についての考察。

[Miya]

作家の目。図書館が「読者を育てる」

[tegi]

状況がこの理想を許さない、というところもあれど、耳を傾けるにふさわしい論。読者も書店も図書館も。

[rajendra]

togetterの記事がエントリになってた。

[maturi]

昔の図書館と今の図書館は違うのでは？｜というのはさておいて｜

[sugimo2]

”作品を知る、作家を知る、その回路を狭めて、読者が増えることはありえない”

[worris]

「次は買おうと決意させることができなければ、それは作家としてのわたしの負けだ」。実際はもっと長いスパンで脈々と育つものだろうけどね。

[toaruR]

最近、古本を買うようになった。

[surumeno13]

読者を育てるために必要なものは何か。

[yukatti]

http://togetter.com/li/92617 "図書館は本一般の読者を育てるだけではなく、わたしの読者も育ててくれる。図書館で単行本を借りたひとがわたしの読者となってくれたら、そのひとはやがて購入者ともなってくれるはずである"

[hanemimi]

「図書館は本一般の読者を育てるだけではなく、わたしの読者も育ててくれる。図書館で単行本を借りたひとがわたしの読者となってくれたら、そのひとはやがて購入者ともなってくれるはずである」

[copyright]

佐々木譲氏がブログに書かれていた。