ニューロサイエンスはおそろしく広大な分野です。脳と意識についてこれから勉強したい人や、研究をしている人にも面白いと思えるような情報源を目指します。 今、学会に備えて日本に来ている。久しぶりに日本のテレビを見たり、本屋をうろついたりしていると、「脳は本当に日本ではやっているのだな」と感じる。それにともなって脳に関する言動が脳科学者には信じがたいものにさえなっていることに気づいて、なんともいえない気持ちになる。 ことの発端は、時差ぼけで早く目が覚めてしまってみていた番組で、川島隆太が万葉集へのコメントで、感情と数字の関係について話していたこと。あたかも脳科学では事実であるかのように、「数字に関してトレーニングをすることで感情が豊かになる」みたいな話をしていた。この話が完全にウソかどうかは、実証できるかの問題であって、完全に否定できるかはわからないし、もしかしたら本当かもしれない。ただし、数字の
