PostgreSQLの行レベルセキュリティと SpringAOPでマルチテナントの ユーザー間情報漏洩を防止する (JJUG CCC 2021 Spring)Koichiro Matsuoka
PHP Advent Calendar 2013 in Adventarの19日目です。昨日も私の「PDOでの数値列の扱いにはワナがいっぱい(2)」でした。 うっかりtogetterなんか見てしまい、無駄に時間を使ってしまったと後悔した上に混乱してしまい余計にわからなくなってしまった人もいるかも知れません。 そこで、せっかくの機会なので、SQLインジェクション対策について、現在の私の考えをまとめておこうと思います。 選べ ①SQLインジェクション対策にプリペアドステートメントを使う ②SQLインジェクション対策にエスケープを使う もし、上記のような選択にはまってしまったら、あなたのSQLインジェクション対策は、現実的には、ほぼ100%間違っていると言えるのではないでしょうか。プリペアドステートメントとエスケープは、このような対立構造にはありませんから。 なお、この記事は、SQLインジェクシ
メールアドレスの「ルール」に関する話題が盛り上がっていますね。 「メールアドレスのルール」系まとめがそろって間違ってるのでご注意を 「メールアドレスのルール」なんて使ってはいけない3つの理由 これらのエントリに異論があるわけでありません。メールアドレスに関するルールというとRFC5322などがあるものの、現実の運用では簡易的な仕様を用いている場合が大半である…という事情は、私も以前ブログに書きました。、 本稿では、「空前のメールアドレスのルールブーム(?)」に便乗する形で、RFC5322に準拠したメールアドレスで、XSSやSQLインジェクションの攻撃ができることを紹介します。と言っても、SQLインジェクションについては、過去に書きましたので、本稿では、RFC5322バリッドなメールアドレスでSQLインジェクションとXSSの両方ができるメールアドレスを紹介します。 まず、攻撃対象として、以下
昨日のエントリ「SQLインジェクションゴルフ - 認証回避の攻撃文字列はどこまで短くできるか?」にて、認証回避の攻撃文字列が5文字にできる(「'OR'1」)ことを示しましたが、@masa141421356さんと、やまざきさん(お二人とも拙著のレビュアーです)から、idとpwdにまたがった攻撃例を示していただきました。やまざきさんの例は、MySQL限定ながら、なんと3文字です。これはすごい。 @masa141421356さんの攻撃例 @masa141421356さんのツイートを引用します。 @ockeghem 大抵のDBでid=''OR' AND pwd='>' ' が通ると思います(id側に「'OR」, pwd側に「>' 」で6文字)。長さ0の文字列がNULL扱いされないDBなら最後のスペースを消して5文字です。 — masa141421356 (@masa141421356) June
社内で、SQLインジェクションについてあらためて原理・原則から議論したいねという風潮がにわかに起こったので、ひとまずは叩き台として僕の方でまとめて皆で議論しましょうというわけで、以下のような資料を作成した。 社内勉強会用の資料なのだけど、僕は別にセキュリティに詳しいわけでもないし、ましてやPHPのことは素人なので、外部の識者にレビューしていただいて、できるだけ正しい知識に基づいて議論できればと思い、まずスライドを先行公開することにした。そうしたところ、Twitter上で多数の識者よりいろいろとご指摘いただいて、少くとも決定的におかしな内容にはなっていないものになったようだ。ありがとうございます。 僕らの職務のひとつに「セキュリティ関連」というものも謳われているので、そのあたりの知識普及・基盤整備についても、仕事のひとつとして行っている。先にも書いた通り、僕自身がその点についてよく理解できて
このエントリでは、ネット上で「SQLインジェクション対策」でGoogle検索した結果の上位15エントリを検証した結果を報告します。 SQLインジェクション脆弱性の対策は、既に「安全なSQLの呼び出し方」にファイナルアンサー(後述)を示していますが、まだこの文書を知らない人が多いだろうことと、やや上級者向けの文書であることから、まだ十分に実践されてはいないと思います。 この状況で、セキュリティのことをよく知らない人がSQLインジェクション対策しようとした場合の行動を予測してみると、かなりの割合の人がGoogle等で検索して対処方法を調べると思われます。そこで、以下のURLでSQLインジェクション対策方法を検索した結果の上位のエントリを検証してみようと思い立ちました。 http://www.google.co.jp/search?q=SQLインジェクション対策 どこまで調べるかですが、以前NH
別称:SQL Injection、ダイレクトSQLコマンド・インジェクション(Direct SQL Command Injection) 概要 † 攻撃者によって悪意のあるSQLクエリーを実行、不正にデータ操作される脆弱性。リレーショナル・データベース上のデータを不正に書き換えられたり、読み出されたりします。データ破壊や情報漏えいの危険があります。 原因 † フォームやURLのクエリ文字列など、外部から入力されたデータを使ってSQL文を組み立てる処理に問題があります。次の例はPerlによるものですが、入力データをSQL文に埋め込む処理の基本的な形としては、どの処理系でも同じようなものになるでしょう。 $value = CGI::param("profile"); $sql = "UPDATE USERS SET PROFILE = '$value' WHERE ID = 1"; この処理で
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