元号が変わっても、問題が解決するわけではない。例えばGDP(国内総生産)である。各種統計データに基づき算出される経済成長の最も重要な指標は、いま疑念の目で見られている。日本で言えば、厚労省による統計不正は深刻そのもので、算出方法の変更によって時の政権にとって都合の良いデータを出せることを示した。 GDPだけを指標にしていていいのか?とフィナンシャル・タイムズ元東京支局長のデイヴィッド・ピリングは問いかける。各国メディアで高い評価を得た著書『幻想の経済成長』(早川書房)を書き上げたピリングが来日し、単独インタビューに応じた。
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