推進力の源となる出力の大きさは、クランクに加えるトルクとクランクの回転数(ケイデンス)の2つによって決まる。大きな出力を得るにはトルクと回転数のいずれかを上げればよく、前者を重視するのがダンシング、後者を重視するのがシッティングだといえる。 シッティングはサドルという支点が腰を支えているのに対し、ダンシングは腰を支えるものがなく上下左右に自由に移動できてしまう。それを防ぐカギが体幹だ ※ここでは便宜上、《出力=トルク×回転数》と表記したが、正確には出力はトルクと回転"速度"(クランクが回るスピード)の積となる。クランクの回転速度は回転数に比例するため、出力を上げるにはトルクと回転数のいずれかを上げればいいことになる。 エアロビック・ダンシングは、長い上りや疲れてきた中盤~終盤の平地で脚を休めたりリズムを変えたりするために使用する。アーチ状の橋や下り途中の短い上り返しなど、スピードを落とした