次々とウイルスが変異し、そのたびに新しいワクチンや薬の開発が行われる新型コロナウイルス。そんななか、多くの変異株に対応できる“万能な抗体”を開発したという会見が神戸で開かれました。 10月25日に会見したのは、兵庫県と神戸大学の研究グループ。今ある治療薬が効きにくいといわれるオミクロン株のBA.5にも効果がみられる、その名も「ユニバーサル中和抗体」を開発したと発表しました。 (神戸大学大学院感染症センター長 森康子教授) 「オミクロンBA.5、BA.2.75株を含む全ての変異株に対して高い中和活性を示しました。ユニバーサル抗体として抗体医薬への応用が期待されます」 神戸大学大学院感染症センター長の森康子教授らの研究グループは、“コロナに感染し、さらにワクチンを2回接種した人”の血液から抗体を取り出して解析。その結果、「MO1」と名付けたタイプの抗体が、初期に流行した欧州株やデルタ株などを中