幽霊列車とこんぺい糖―メモリー・オブ・リガヤ (富士見ミステリー文庫) 作者: 木ノ歌詠,尾崎弘宣出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2007/10メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 197回この商品を含むブログ (44件) を見る 百合小説の界隈では圧倒的にもてはやされている本。流通していた部数としてはラノベの初版刷り程度だとしても、価格が定期的に高騰するまでのものなのかと思いつつも運良く手に入れたので読んでみた。 冒頭部が完璧だった。電車に轢かれて死のうとしたら、その線路が廃線になってしまい途方にくれる主人公。そのまま線路に抱かれるように伏していると、もうひとりの主人公と出会う。不思議な雰囲気を宿した彼女は主人公を引き連れて、ひまわり畑の奥に残されていた廃車両へと誘う。彼女はその幽霊列車をよみがえらせるのだと、全容のつかめない計画を宣言する。そして物語≒夏が始まる。 このよう