リッチ層が最も多く住んでいるのは、どこの沿線なのだろうか。三大都市圏(首都圏、中京圏、近畿圏)の主要私鉄で見てみると、「江ノ島電鉄線」(年間所得800万円)がトップであることが、野村総合研究所の調査で明らかになった。次いで「阪急甲陽線」(789万円)、「京王井の頭線」(772万円)、「東急東横線」(759万円)、「東急こどもの国線」(759万円)と続いた。 「江ノ島電鉄線」「阪急甲陽線」「京王井の頭線」ともに、高級住宅街を中心にごく短い営業区間の路線であることが共通している。また東急沿線が上位に並んだ背景には、「所得水準の高い現役世代が多いこと。沿線ブランドが周辺物件の不動産相場を押し上げ、高所得者が多く集まっているのではないか」(伊藤慶史副主任コンサルタント)と見ている。 世帯当たりの金融資産(不動産は含まない)ランキングを見てみると、「京王井の頭線」(4576万円)がトップ。次いで「東