2月18日に現代新書より、裁判官たちの精神の荒廃と堕落を描いた『絶望の裁判所』が刊行される。発売を記念して、1月28日現代ビジネスに著者である瀬木比呂志氏のインタビュー記事を公開したところ、直後より反響が相次ぎ、予約段階にも関わらずAmazonに注文が殺到した。法曹界のみならず、一般の人々の司法に対する関心が窺える。外部には知られることのない「法服の王国」で、現在何が起きているのか。最高裁中枢の暗部を知る元裁判官 瀬木比呂志氏(明治大学法科大学院専任教授)に再度インタビューを行った。 --先日のインタビュー記事公開直後、予約段階であるにもかかわらず注文が相次ぎ、Amazonの「本」総合売上ランキングで、一時は本書が70位台になりました。人々の本書に対する関心が非常に高いことが読み取れますが、このあたりをどのように自己分析されますか? 瀬木:法律家の世界については、僕の場合、弁護士を中心に、