最初にお断りしておきますが、私は日本の領土問題の中で竹島問題に関しては、南千島や尖閣とは違い、強めの主張を続けるのには賛成できません。日韓関係は政治体制や価値観を共有しているだけでなく、歴史的経緯も南千島や尖閣とは異なるからです。ですから、島根県の「竹島の日」条例制定以降のプロセスはたいへんに苦々しく思ってきました。 同時に私は今回の土肥隆一議員が「日韓キリスト教議員同盟」の席で、「キリスト教精神」を理由に竹島の領有権を放棄する宣言に署名したという事件は大変な問題だと考えます。それは日韓関係とか、民主党の外交がどうという以前に、日本におけるキリスト教の堕落を象徴するものだからです。ここでもう1つお断りしておきますが、私は内村鑑三の流れをくむ「無教会派」の影響を強く受けていることもあり、聖書に関する知識は一通り持っているつもりです。ちなみに、以降の批判の対象にはいわゆる「日本基督教団」などの