陸上男子100メートルで、桐生祥秀選手が日本選手初の9秒台となる9秒98の日本新記録をマークした福井市の県営陸上競技場は、強い風が吹く中でのレースとなりました。追い風が2メートルを超えると参考記録となる中、風の流れを知り尽くした地元の大会スタッフが記録達成を影で支えました。 会場となった県営陸上競技場は周囲に高い建物や山がなく、この時期、日中は海側から北風が吹き込むことが多いため、100メートルのレーンは追い風になる傾向があります。 今回の大会期間中も100メートルのレーンには終始、強い追い風が吹き、男子100メートルは前日の予選と準決勝、合わせて11レースすべてで追い風が2メートルを超え、当日、男子の直前に行われた女子100メートル決勝も追い風2.3メートルで参考記録となっていました。 福井陸上競技協会の福岡渉さんは、この競技場で200回以上スターターを務めているベテランで、当日は男子1