みなさん、お久しぶりです。 「自転車世界1周Found紀行」で海外各地の様子をサドルの上からお伝えしてきた伊藤篤史です。 旅を終えて、あっという間に四カ月が経ちました。その間は旅で出会った友人やお世話になった人を訪ねて、相変わらず日本をあちこち旅していました。結婚して子供が生まれた人、新しい土地で新しい事に挑戦しようとしている人、手の届かない遠い世界に行ってしまった人。当たり前ですが、周りの人たちにも変化がありました。 僕は日本を離れていた四年六カ月を長かったとは思っていませんでしたが、彼らに再会することでようやく、流れた時間の重みが分かったような気がします。自分を知る人間は、僕自身の写し鏡でもあったのです。 「久しぶりの日本はどう?」 みんなに口々に訊ねられました。逆説的ですが、この質問こそが僕が日本に戻ってきたことを感じさせた言葉でした。 というのも世界を旅していた時も、現地の人々が僕