渋滞解消策として交差点が移設された後も渋滞が続く鹿児島市吉野町の国道10号仙巌園前の問題で、国土交通省鹿児島国道事務所が、計画段階で交差点移設後の新たな渋滞を予測しながら、具体的な対策を取らないまま着工していたことが、南日本新聞の2日までの取材で分かった。 同事務所の上谷文夫交通対策課長は「実際に走り出すと、うまく流れるのではという甘い認識があった」と説明、「残る舗装工事などが完了する9月までに信号調整などで渋滞緩和を図りたい」としている。 新しい交差点は仙巌園前から鹿児島市街地寄りに70メートル移設。姶良方面から祇園之洲方面に向かう市道の一部を一方通行の左折専用レーンとした。総事業費は約4億円。 同事務所によると、左折専用レーン手前まで信号待ちする直進車が並ぶため、左折車がスムーズにレーンに入れないことが渋滞を引き起こしている主な原因だという。 同事務所は当初、停止位置を現在の場