ブックマーク / a-gemini.cocolog-nifty.com (21)

  • 冗談はさておき: liber studiorum

    と、まあ、ふざけたことを書いてしまったが、もう少しマジメなことを書く。 このところ、ずっと考えていることなんだが。 いちいちネットで「これはヒドイ!」という記事をブクマやらtwitterやらで掘り起こすのって、どれだけ意味があるんだろうか。 私はものすごく疑問に感じてるんだ。 「何事も9割はクズ」なのであって、ネット上にある文章も9割はクズですよ。 社会的な影響力のある人間の発言とか新聞や雑誌の記事とか企業の宣伝とかに対してなら、意味があるでしょう。 けど、無名の人間が書いたものをイチイチ取り上げるのに意味があるのかな。 そのままほっとけば、ネットのクズの中に埋もれるだけなんでから、ソッとしておけばいいんじゃないかと思うことが最近多いんだけど。 ある種の言説の典型例として取り上げて分析の対象にするというのなら分かる。 誤解を広めるようなことを書いていて、社会に害をなすおそれがあるから正して

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    NATROM 2010/06/26
    クリリンのことでしょうか?
  • 池内了について: liber studiorum

    私がなぜ池内了に関して否定的にとらえているか分からない人も多いかもしれないけれど、とりあえず、以下での議論をお読みください。Chromeplated Ratついでに、池内氏が書いたもので「これはヒドイ」と思ったものをご紹介。 『書き下ろし科学最前線ノート41』から「ダーウィンの進化論はどこまで正しいのか」と題した文章を以下に引用。 細かい突っ込みどころは色々あるけれども、一番ヒドイのは最後の方なので、お急ぎの方は「大進化の説明は無理」の部分のみお読みください。誤解されつづけるダーウィン  不幸なことに、ダーウィン(一ハ○九~ハニ)の進化論について、いまだに大きな誤解が存在しています。  ダーウィンがめざしたのは、地球上に生きるさまざまな種の生物は神が創造したものではなく、自力で変化してきたことを明らかにすることにあり、それが「自然選択」を通じておこなわれてきたと主張したのが『種の起源』(正

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    NATROM 2010/05/01
    確かにこれはヒドイ。どっからこういう誤解が生じたんだろう?今西でもなさそうだし。グールドを変な風に読んだとか。まさか、「ウイルス進化論」じゃないよな。
  • 嘘つきやがれ: liber studiorum

    クオリア日記 ○○は脳に良いですか? いろいろな方とお話していて、良く聞かれるのが、「○○は脳に良いですか?」という質問である。 ○○をべるのは脳に良いですか? 朝○○をするのは脳に良いですか? メディアの中で、「○○は脳に良い」という言い方がしばしば見受けられるので、一つの思考の型として流布しているのだろうと思われる。しかし、科学的には、「○○は脳に良い」という言明には、あまり意味があるとは言えない。 だから、私は、このような質問をされると、一瞬絶句して、それからどのように答えようかと、一生懸命言葉を探す。

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    NATROM 2010/04/26
    必要最小限の引用で、しかもすべて言い尽されている。美しい。
  • 佐藤優と「偏微分(笑)」・トンデモのお友達編: liber studiorum

    佐藤先生は、トンチンカンなイスラエルの友人以外にも興味深いお友達をお持ちでいらっしゃいます。 その一人、評論家の副島隆彦との共著では、副島先生の『人類の月面着陸は無かったろう論』を擁護していらっしゃいます。 『人類の月面着陸は無かったろう論』に関しては、以下を参照。山弘のSF秘密基地では、その共著、『暴走する国家恐慌化する世界 迫り来る新統制経済体制の罠』から抜粋を。 佐藤 副島さんが書かれた『人類の月面着陸は無かったろう論』(2004年6月、徳間書店)を読みました。このをトンデモ陰謀と非難する人が多いですが、おかしな話です。副島さんは正しい証明とはどういうことかという、認識論の根問題を論じているのです。キリスト教の「イエスの復活」を考えたとき、とてもあり得ない話とするのが通常の感覚です。ところがキリスト教はイエスの復活を信じるところから出発しました。ということは「人類の月面着陸」み

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    NATROM 2010/03/24
    「目の前にいる人間はとにかく持ち上げて、後先考えずに話を合わせる、ということにかけては、佐藤先生と茂木健一郎先生が双璧ですね」。なるほどすごい。阿久根"ブログ”市長と対談してほしい。
  • 新井満と『千の風になって』: liber studiorum

    誰から頼まれたわけでもないのにしゃしゃり出て、ネットで話題になっていることにちょっかいを出すのは下品な感じがして恥ずかしいのだが、ちょっと書いておきたいことがある。 新井満と『千の風になって』の件である。 私は、これに関する週刊誌の記事をスクラップしているので、今回はこれを紹介したいと思う。 (念のため、断っておくが、私はこの作品自体には全く興味が無い。では、なぜこんな記事をスクラップしておいたのかと疑問に思う方もいるかもしれない。私は、ブログを始める前から、「こいつはクサイ!」と思った人間をマークする習性を持っていたのである。茂木健一郎然り、福岡伸一然り、佐藤優然り。) 件の記事は、「週刊プレイボーイ」2007年3月12日号。 取材・文は、明石昇二郎と「責任者を探す会」。 その記事の最後の方を引用する。 読んでもらえば分かるが、この記事では、訳詩の盗作を問題にしているのではなく、原作者が

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    NATROM 2010/03/15
    「私は、ブログを始める前から、「こいつはクサイ!」と思った人間をマークする習性を持っていたのである」。
  • 生物多様性: liber studiorum

    http://twitter.com/rico_chan/status/8749467331 これは口下手すぎたか聞き手の記者が馬鹿だったかあるいは両方でしょ。を読めばこういう話じゃないことは子どもでもわかる RT @uk51 RT @adanao: 「ちょっと見過ごせない 福岡伸一が生物多様性について語っていること」 http://bit.ly/bXqt6lハア? じゃあ、これはドーヨ。 昆虫たちはかたくなまでに自らのべるべきものを限定している。棲む場所も、活動する時間帯も、交信する周波数も。彼らは自分たちが排泄したものの行方を知っている。彼らは自らの死に場所と死に方も知っている。誰がどのようにわれるかということでさえも。   なぜか。それは、限りある資源をめぐって異なる種同士が無益な争いを避けるために、生態系が作り出した動的な平衡だから。そして、その流れを作っているのはほかならぬ

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    NATROM 2010/02/09
    動的平衡教。
  • 三中信宏に捧げる: liber studiorum

    http://cse.niaes.affrc.go.jp/minaka/diary.html 15 december 2009(火) ちなみに,現代新書で『系統樹思考の世界』や『分類思考の世界』を担当してくれたのは,売れまくった福岡伸一を担当した編集者氏でした.これまた幸運な出会いということ.新書にかぎらず「」としてかたちを成すためには編集者の貢献度はとても大きいと思います.まずはいい編集者を確保すべし. ホウ……。 三中先生は、福岡伸一のヤバさにまだ気がついておられないようですな。 では、私が教えてさし上げましょう。 「ソトコト」2009年1月号より。  生命とは何か。生命の定義は長らく、そして今現在も、「自己複製するもの」とされている。リチャード・ドーキンスは宣言した。生命の唯一無二の目的は、子孫を残すことである。そして自己複製の単位はとりもなおさず遺伝子そのものである。遺伝子は徹

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    NATROM 2009/12/27
    福岡伸一の主張まとめ。まとめて読むと改めて福岡伸一のダメさがよくわかる。
  • 進化論に関するいくつかの誤解(あるいはデマ)について (3): liber studiorum

    「進化論の支持のために使われたいくつかの化石はいたずらの産物だったかでっち上げだった」「馬の進化についてのスミソニアン博物館の展示が多くの化石をその時系列的な順序ではなく、そのサイズにしたがって並べていた事が明かされた」。 この二つは、前の「進化論の支持のために、メンデル(Mendel)は遺伝についての彼のデータをごまかした」という「誤解」に比べてはるかにタチが悪い。 なぜ、タチが悪いのか? とりあえず、以下のリンク先を参照して欲しい。虚構の進化論 科学の説明が聖書に近づいた 第9章 また、進化論の進展の途上においてなされた"でっちあげ"の例として、「ピルトダウン人」や「ネブラスカ人」の化石は、同様にひどいものです。   虚構の進化論 科学の説明が聖書に近づいた 第8章 しかし著名な生物学者ノーマン・マクベス博士は、最近のアメリカテレビ番組の中で、「馬の進化図」について、次のような事実を

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    NATROM 2009/12/20
    注目。スミソニアン博物館の展示については、グールドか誰かが、「そう。あれは確かにひどかった。でも、馬の進化を知りたければシンプソンの著作を読めばいい」と書いていたような記憶が。
  • 茂木健一郎名言集: liber studiorum

    脳のトリセツ/第18回:<脱藩>せよ! 週刊ポスト [ 2009年11月20日号] 「脱藩」する前に「脱税」、と。 『「超」MBAの思考法』より。 「倫理が重要である」と申し上げると、法律はもとより、道徳や社会ルールを守るなど、少々お説教のように受け止められがちですが、「価値判断基準を持って行動する」と翻訳してみれば、倫理が人間の成長を後押しすると申し上げた真意が分かっていただけるのではないかと思います。税金を納めることは、「価値判断基準」の中に入っていなかったようです。 だれにでも「好き嫌い」があるもので、また「安き(ママ)につくのは世の習い」という言葉があるように、私たちは、えてして簡単で楽ちんなことに流れやすく、骨が折れる面倒なことに背を向けがちです。確定申告の計算も面倒だったんですね。  地球環境問題などはその典型でしょう。工業化社会の時代に作られた慣習や思考様式は、いまなお多くの

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    NATROM 2009/11/11
    「水に落ちた犬は叩け」
  • 『脳とサムシンググレート』: liber studiorum

    Just Information。 徳間書店の5次元文庫マージナルから、こんなが。脳とサムシンググレート 養老 孟司, 茂木 健一郎, 村上 和雄, 竹内 薫:「脳+心+遺伝子VS.サムシンググレート―ミレニアムサイエンス 人間とは何か」の文庫化ですね。 もう、屋に出てました。

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    NATROM 2009/11/11
    福岡伸一「ククク、四天王を倒していい気になっているようだが、わが組織ではその4人は小者中の小者なのだよ」
  • liber studiorum: ある陰謀論

    ごく内密の話として聞いてほしいのだが、私は、ある陰謀に気がついてしまった。 はてな界隈でにわかに巻き起こったニセ科学論争であるが、偶然始まったように見える一連の論争に、ある意志が働いているのを私は見て取ったのである。 これらの論争の勃発にタイミングを合わせたかのように、以下の記事が掲載されたのは果たして偶然なのだろうか?疑似科学やオカルト… なぜ、だまされるのか? 11月21日8時1分配信 産経新聞折りしも21日からサイエンスアゴラが開催されている。 ものごとの裏を見通すことができる者なら、これらの出来事の関連性に気がつくはずだ。 これらは全て、ある集団によって仕掛けられたものなのだ。 誰によってか? もちろん、科学者達によって、である。 では、その目的は? 世間は日人科学者のノーベル賞受賞に沸いているが、科学者の裏集団が、この機に乗じて科学に対する注目を集め、一気にその地位を高めようと

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    NATROM 2008/11/23
    な、なんだってー。(「これって陰謀だわ」でも可)
  • liber studiorum: 「偶有性幸福論。」

    「江原啓之」カテゴリの記事 「偶有性幸福論。」(2008.11.15) エンジン01文化戦略会議 (2008.11.10) エドはるみ(2008.07.03) 江原啓之新連載(2008.06.16) 江原啓之の今後(2008.04.03)

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    NATROM 2008/11/15
    茂木はもうだめだな。
  • liber studiorum: 福岡ハカセの恥ずかしい間違い

    amazonで『できそこないの男たち』の読者レビューを見てみたら、後半の3割程度は性の生物学的な議論に移る。素晴らしい前半とうってかわってここのデキは良くない。科学的な論述のはずかポエム的な表現とまじって不正確な印象を与える。出典不明なため確認できないが間違った記述もある。たとえばmtDNAの共通祖先とY染色体の共通祖先は倍近く時代が異なるはずで、同時代ではありえない。という指摘がされてまして、いくら福岡伸一でもそこまで変なことは書かないだろう、きっと書き方がまずいせいでそういう風に読めるような文章になっちゃったのだろう、と思ったのですが・・・。 屋で立ち読みで確認して、唖然。 ハッキリと、「十数万年前」「同じ頃、同じ場所」と書いてありました。 福岡ハカセ、大ポカです。 amazonのレビュアーの方が指摘している通り、ミトコンドリア・イヴ(以下、「イヴ」)は約14~20万年前、Y染色体ア

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    NATROM 2008/10/23
    さすが福岡伸一センセイ
  • Liber Studiorum: 「食育」する人々

    ヘンテコな育冊子が各所で話題になっていますが荻上式BLOG  ちょwwww育冊子wwwwwあんなもの信じる人がいるか、という意見をチラホラ見かけます。 しかし、そういう考えは アマイッ! アマ過ぎます。 件の育冊子は安っぽいマンガだったから誰も信じそうになく思えますが、これがもっと違った表現だったらどうでしょう? 稚拙なマンガなんかではなく、洗練された文章で書かれていたら? 今回はその辺りを少々考えてみたいと思います。 Prodigal_Sonさんが、件の冊子に書かれているようなことは「マクロビオティック界隈(正業界)ではよく見かける話だったりする」と指摘されています。土曜の夜、牛と吼える。青瓢箪。Prodigal_Sonさんのところから、マクロビオティックの研究家である久司道夫氏の発言を再引用してみましょう。牛の乳は、たんぱく質の分子も脂肪の分子も、母乳とは異なり人間には使い切れ

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    NATROM 2008/09/27
    福岡伸一とマクロビの連鎖
  • Liber Studiorum: 福岡伸一と「嫌論権」(1)

    この福岡伸一批判も、いよいよ最終コーナーである。 最後に、福岡伸一という「科学者」の質がはっきりと現れていると私が考えている文章を紹介したいと思う。 「ソトコト」2004.6月号から、全文を引用する。あなたは遺伝子組み換え品を選びますか?クローン牛のステーキをべますか?サプリメントを飲みますか?臓器移植ドナーカードに署名しますか?ガン宣告を受けたらどのような治療を望みますか? 最先端テクノロジーという名のビヒモスは、かつての宇宙開発や原子力といった重厚長大な外部ターゲットから、人間の奥深い内側の版図へとその解像力を格段に上昇させながら、急旋回して切り込んできた。これにともなって、人間とテクノロジーとの接点のレベルが確実に個人の領域に降りてきている。村に原発が来るかどうかという関心は今、どのようなライフスタイルを選択するか、という問いに置き換えられつつあるのだ。     私たちは確かに

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    NATROM 2008/08/03
    「専門家は臓器移植が唯一の延命法でないことを知っている。専門家は侵襲的な処置を何もしないほうがガン患者とって幸福であることを知っている。それを言わないのが職業上の倫理感だ」。
  • Liber Studiorum: 「上から目線」を反省してみました

    「ニセ科学論議の違和感概要 - 痛いことを惜しげもなくさらすブログ」を読んで、私は反省しました。 私はアカデミックな議論にかぶれて、人間としての温かい心を忘れてしまっていたようです。 他人に対して「まともでない」なんて言葉を投げつけるなんて、氷のハートです。 心を入れ替えて、人に対する共感と同情心にあふれた文章を書くことにしました。 以下がその文章です。福岡伸一さんのこと 福岡さんのご、読ませていただきました。残念だけれど、「おかしいな」と思うところがたくさんあって楽しく読むことができませんでした。 とくにダーウィニズムに関しては、「福岡さん、もしかして、ダーウィニズムがキライでワザとこんな風に書いてるのかな?」という気がして、チョッと哀しい気分になってしまいました。 だって、福岡さんのお書きになってることって、教科書レベルの知識でも間違ってるって分かるようなことばかりなんですもの。 も

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    NATROM 2008/08/01
    ブクマせざるをえない
  • Liber Studiorum: 福岡伸一は統計学の基礎を理解していない

    前から書いている通り、「生物と無生物のあいだ」の批判を書いているところなのだが、行きがかり上、読むつもりのなかった「もう牛をべても安心か」に目を通すはめに陥ってしまった。パラパラ眺めているうちに、以下の文章を発見し、唖然とした。福岡伸一は「帰無仮説の棄却」の意味を理解していないらしい。  少し長いが、「もう牛をべても安心か」86ページのコラムをまるごと引用する。統計学のごく初歩的な知識がある人間なら、これを読んで唖然とするだろう(そういう私も、前に書いた竹内久美子の記事で「第一種の誤り」と「第二種の誤り」を取り違えて書いてしまったのだが)。どこがおかしいかは、また後でじっくり書きたいと思うので、とりあえず、統計学の知識がない人は、googleで「第一種の誤り」で検索して、適当なページを読んでから以下の記述と比較して欲しい。コラム5 科学実験の失敗をめぐる判断の難しさ  ここで悩ましいの

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    NATROM 2008/07/28
    これは…。意味不明過ぎる。思ったより福岡氏は大物なのか。
  • Liber Studiorum: 福岡伸一のネタ元

    福岡伸一批判のために色々調べているうちに思ったのだが、この人は案外、持ちネタが少ないのではないのだろうか。   「もう牛をべても安心か」の第五章で、マコーネルのプラナリアを使った記憶の移植実験を採り上げているのだが、流れ的にも唐突だし、論理的にもかなり無理がある書き方で、何でこの話題を採り上げたのだろうかと首をひねっていたのだが、福岡の翻訳したH・コリンズ T・ピンチ著「七つの科学事件ファイル」に目を通したら疑問が氷解した。このの第一章でマコーネルの実験にまつわる騒動が採り上げられていたのだ。   結局、自分が翻訳したからネタを持ってきているわけだ。そうすると、「生物と無生物のあいだ」のキャリー・マリスのPCRのエピソードは「マリス博士の奇想天外な人生」からだろうし、ロザリンド・フランクリンのエピソードは「ダークレディと呼ばれて 二重らせん発見とロザリンド・フランクリンの真実」からだ

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    NATROM 2008/07/26
    「福岡独自のネタは、マウスのGP2ノックアウト実験だけである」
  • Liber Studiorum: 福岡伸一 vs. ダーウィニズム(4)(追記あり)

    福岡のダーウィニズムへの攻撃を、もう一例だけ見てみよう。 福岡は、ライアル・ワトソン(!)の著作から、チスイコウモリの話題を引い取り上げている。 チスイコウモリは、その日の吸血に失敗したものに、成功者が吸血の一部を吐き出して分与する。非血縁者の間に見られる利他的行動は、協力行動をするならば相手からも協力してもらえるというメカニズムによって集団内に進化した、と考える互恵主義理論によって説明されるようになった。あるいは、有名なゲーム理論として、しっぺ返し(TFT)戦略がある。それは、まず相手に協力し、以降、相手が裏切れば裏切り、相手が協力したら協力するという行動様式であり、これがゲーム上、結局、利己的な利益を増加させる最適戦略であるとする。いずれにしても、行動の獲得と安定化を進化論的に説明するためには、利他性の起源と収支に利己性を仮定せざるを得ない。しかし、果たして当にそうだろうか。チスイコ

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    NATROM 2008/07/26
    ライアル・ワトソン(!)から引用する福岡先生。ダーウィン進化論を批判する人はすぐ足を踏み外す。
  • Liber Studiorum: 福岡伸一 vs. ダーウィニズム(2)

    福岡のダーウィニズムに対する攻撃はさらに続く。 さらにいえば、たとえば視覚が進化の過程でどのように生まれたかを考えてみると、ダーウィニズムの最大の問題点が浮かび上がります。眼は、光を集めるためのレンズ(水晶体)、像を映すための網膜、その背後にあるたくさんの神経線維が脳細胞につながって……という風にさまざまな部位が組み合わさってできている。何億年もかけて試行錯誤して、少しずつ改良していけば、そういう複雑な機能もできるというのがダーウィンやその後継者であるドーキンスの考え方です。彼には『ブラインド・ウォッチメイカー』という著作があるんですが、眼の見えない時計職人でも、非常に長い時間をかけて部品をいじっていれば、いつかは時計を組み立てることができる、それと同じだというわけです。ところが視覚というのは、さきほど言った部位が一斉に揃わないと成り立たない。水晶体だけが改良されてもダメだし、網膜だけが改

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    NATROM 2008/07/24
    「福岡は本当に『ブラインド・ウォッチメイカー』を読んだのだろうか?」。本当に。引用部分だけでトンデモと断定していいぐらいひどい。