福島県立大野病院の産婦人科医による医療過誤事件で福島地裁は、2008年8月20日問題の医師に対して「過失はなかった」と判断し、無罪の判決を言い渡した。この医療刑事判決について「被告が福島県という事情から無罪判決は予想されたことであった」と直感した。 この本の取材の最後に、永田町の医療関係議員の多くと会見した。それは、どうしたら医療過誤を減少させることができるのか、という難問の回答を見つけ出そうとしたからである。 取材先で、この大野事件のことを知った。それまではよく知らなかったのだ。要は、刑事事件におびえている日本医師会を膚で感じたのである。医師会の恐怖は政界と厚生労働省に伝染していた。いかに刑事事件を回避すべきか、が政治家と官僚の課題となっていた。 政治的圧力団体の身勝手な対応に怒りがこみ上げてきた。 被害者は子羊のような存在である。病院や医師に対して無力なのである。無数の医療過誤はほとん
<北口弁護士に御礼> 夢をよく見るようになって大分経つ。以前なら目を覚ました瞬間に忘れてしまうのだが、最近は夢に登場する人物を覚えている。仕事柄、政治家だったりする。小泉純一郎氏や小沢一郎氏などもそんなひとりだ。 それにしても、どうしてこんな夢をみたのか、というと、ちゃんとした理由がある。先日、宮城県の薬投与ミスで夫を亡くした伊藤さんから「とても親切にしてもらっている。お礼を申し上げてください」というようなFAXが届いていた。彼女は3年もの裁判で身も心も疲れ果てている。それも依頼した弁護士が必ずしも万全ではない。加害者が有利な状況にあり、そのことが余計に苦しみを増長させている。 とうとう思い余って北口弁護士に資料を送付したのだ。こうした決断だけでも、庶民にとって大変なことである。普通の弁護士なら多忙を口実に分厚い訴訟資料など読んでくれない。筆者の依頼弁護士にも同じことが言えたのだから。幸い
<虫歯治療> 正文の虫歯治療が4月19日にいったん完了した。週一度、近くの真面目そうなK歯科医が往診してくれたのだ。通常人間であれば、医師が「口を開けて」といえば受診者は子供でも指示に従うのだが、彼にはそうした機能・能力を喪失させられている。だから、無事に終わるまで家族は、ハラハラドキドキの連続であった。しかし、腕のいい歯科医と優しそうな歯科衛生士の努力で見事に乗り切ることができた。感謝したい。7月ごろに、また往診してくれるという。それにしても、睡眠不足や栄養バランスを欠いたりして、体力が落ちているときにバイ菌は容赦なく襲い掛かる、という事実を知らなかった愚か人間にも困ったものである。 「医師は皆立派な人たちだ」と10年前までそう決め付けてきたジャーナリストは、その無知に改めてあきれるばかりである。いざという場合、患者の病院・担当医師の選択は、きわめて重要なのである。 <宮城の裁判官> 数
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