タグ

2019年12月18日のブックマーク (2件)

  • 主題「スザンナと長老たち」で比較する、性的モノ化された裸婦画とそうでない裸婦画

    先日、ジェンダー社会学者の小宮友根氏のエッセイ*1が炎上していたが、批判すべき箇所がちょっと違うというか、表現規制反対派の皆さんやフェミニスト嫌いの皆さんが、小宮氏が参照していたイートンの議論に関して上手く騙されている気がするので指摘したい。 小宮氏はEaton (2012)*2をヒントとして性的モノ化の議論を組み立てたとしているが、小宮氏が提案する性的モノ化の基準とイートンの基準は乖離がある。イートンは描かれた裸婦の主体的な意思が見えないことを基準にしている一方、小宮氏は女性の主体的な意思が一部の方向にないことを基準しており、両者の基準の乖離が大きい。 1. 2つの「スザンナと長老たち」の比較 イートンは数多くの名画を挙げて批評を行っているが、第3節The Male Gazeの最後の方(pp.295–296)にある、同じ主題「スザンナと長老たち」の性的モノ化されている絵画とされていない絵

    主題「スザンナと長老たち」で比較する、性的モノ化された裸婦画とそうでない裸婦画
    NCOV-05
    NCOV-05 2019/12/18
    >「小宮氏はEaton (2012)をヒントとして性的モノ化の議論を組み立てたとしているが、小宮氏が提案する性的モノ化の基準とイートンの基準は乖離がある」
  • 過去のフェミニズムの議論からは、性的モノ化された萌え絵が有害の可能性は低い

    ネット界隈での表現の是非に関する話題において、性的モノ化(sexual objectification)*1と言う単語を見かけることが多くなった。性の商品化などとも表現される概念で、萌え絵の是非が問題になる文脈では、概ね女性キャラクターの性的魅力を過度に強調する、もしくは性行為を連想させる表情や仕草をさせる作画のことを指している。 牟田和恵氏あたりのジェンダー社会学者は、この性的モノ化と言う単語を議論に持ち込んだ上で、特に詳しい説明なくこの性的モノ化を悪として、性的モノ化されているとして萌え絵を非難することがある。しかし、実はフェミニストの議論において性的モノ化されたキャラクターの表現物が問題なのか、どのように問題なのかは自明ではない。 ジェンダー社会学者の小宮友根氏の昨日のエッセイ*2でも、著名フェミニストのヌスバウムとイートンに言及した上で、独自の性的モノ化の倫理的問題点を議論していた

    過去のフェミニズムの議論からは、性的モノ化された萌え絵が有害の可能性は低い
    NCOV-05
    NCOV-05 2019/12/18
    >「フェミニストの倫理学者ヌスバウムは、人格である存在(パーソン)を道具として扱ってしまうことがモノ化の諸々の道徳的問題の起因であると論じたが、女性キャラクターはモノであってパーソンではない」