大阪府警北堺署地域課の男性巡査部長(38)が「消せるボールペン」で調書を作成した上、容疑者が署名押印した後に勝手に書き直して改竄(かいざん)したとして、府警は22日、虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで巡査部長を大阪地検堺支部に書類送検し、減給10分の1(6カ月)の懲戒処分とした。府警は近く、消せるボールペンを公文書などの作成に使用しないよう注意喚起する文書を出す方針。 府警によると、当時刑事課所属だった巡査部長は、当直勤務の昨年12月6日夜、女性がスカートをめくられた府迷惑防止条例違反容疑事件で、同日中に自首してきた容疑者の男の調書を作成。この際、鉛筆のように文字を消すことができるボールペンを使用した。 その後、表現の誤りや誤字脱字に気付き、被害女性を見る様子に「しっかり」と書き加えたり、「走いて」を「歩いて」に訂正。さらに後日、上司の警部補の指摘で、歩く向きを「右」から「左」に書き換える