お中元やお歳暮で貰ったビールは社員で分け合う風習がある。 配られた日の夕方、給湯室で缶を開ける音がした。 おいおい定時近いとは言え勤務時間中に飲酒とはけしからんなと思って、からかい半分で給湯室を覗いたら後輩がビールをじゃぼじゃぼ捨てていた。 「何してるの?」 「ビール捨ててるんです」 「うんそれは見て解るけど、なんで?」 「うち家でお酒飲まないんです」 後輩は笑顔でそう言いながら引き続きビールを捨てる。 「そういうのは家で捨てた方がいいんじゃないかな」 「飲みもしないもの持って帰るの重いから嫌です。電車で邪魔ですし」 「いやでもせっかく貰ったのに…」 「欲しいなんて言ってませんし、断ったのに無理矢理押し付けて来ただけじゃないですか。 しかも人が席離れてる間にどんどん数が増えてくし」 (家で晩酌しない人が若い人の机にビールを置いて行く事があります) 「捨てるくらいなら私貰うよ」 「さっき差し
保護者による入院中の子どもへの虐待は、全国各地の病院で起きている。小児科医らによる今回の調査では、その一端が明らかになった。 身体的な虐待では、感染症で入院した子どもに対し「激しく怒鳴っている、布団を覆せて殴っている」と同室の子の親から相談があった▽肋骨(ろっこつ)を複数骨折していたが、母が面会した後、新たな骨折が判明、といった事例があった。 保護者が、子どもをわざと病気にして献身的に看護し、周囲の注目を集めようとする「代理ミュンヒハウゼン症候群」のケースも多い。子どもの点滴に排泄物(はいせつぶつ)や異物を混入する、などだ。また、輸血拒否など適切な治療をさせない「医療ネグレクト」もあった。 調査チームの一人で、国保旭中央病院(千葉県旭市)小児科の仙田昌義医師は「入院中の虐待は予想以上に多かった。対策を考えるため、その後の経過や、児童相談所、警察がどう関わったかなどをさらに詳しく調べたい」と
大相撲の横綱白鵬(32=宮城野)が関脇玉鷲を寄り切り、通算勝利歴代1位となる魁皇の1047勝に並んだ。01年春場所の初土俵から、魁皇より42場所早く達成。唯一の1敗を守り、早ければ明日14日目に2場所連続39度目の優勝が決まる。モンゴル出身の大横綱は近い将来、日本国籍を取得する考えを持っていることが、関係者の話で分かった。日本国籍を取得できれば、引退後は親方として日本相撲協会に残る見通しが立つ。 ついにこの瞬間が訪れた。土俵下には元大関魁皇の浅香山審判員が座っていた。白鵬は「見えたけど下向いてた」と振り返るほど落ち着いていた。ただ「落とせない気持ちだった」。激しい右のかち上げに、力いっぱい左右の張り手。前日の負けを拭い去るように寄り切った。「言葉に言い表せられない。去年1年間苦しいものがあった。それが大記録につながった。一味も二味も味がおいしい。すんなりきたら、ここまではなかった」。表情は
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