今年の3月はワールドベースボールクラシック(WBC)の話題で日本中がにぎわい、野球への注目度が上がったようにも感じました。 ところで、小学校の道徳の教科書から『星野君の二塁打』という教材が、令和6年度からなくなるという話があり、いろいろと議論があったことをご存じでしょうか。『「星野君の二塁打」を読み解く』(功刀俊雄、栁澤有吾編著 かもがわ出版)をもとに簡単にあらすじを紹介します。 -ピッチャーで3番打者の星野君は同点で迎えた最終回、監督から、先頭打者を「バントで二塁に送れ」と命じられた。納得はできなかったが、監督の命令にそむくことはできない。バントのつもりでバッターボックスに入ったが、姿勢を少し変え、二塁打を打った。この一撃が勝利を決定的にし、チームは選手権大会への出場を決めた。 翌日、監督が選手たちを呼んで話した。「僕が監督になったとき、相談してチームの規則を決めた。いったん決めた以上は
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