19日と26日に、法人税を企業の株主の負担とするべきか否かを巡る議論を紹介したが、Rajiv Sethiが否定派として参戦した(Economist's View経由)。 彼の主張の要点は以下の3点。 法人税を株主の負担と考えるならば、株を空売りした人には法人税がマイナスで掛かることになるが、それはいかにもおかしい。 一定成長の配当割引モデルを考えた場合、株価はP=D/(k-g)となる(cf. ここ)。今、突然これに法人税が掛かった場合、税率をtとして、株価はP'=D(1-t)/(k-g)にジャンプする。然るに、株主の期待収益率はkであり、法人税導入前後で変わりは無い。 (続きのエントリでの議論)株式投資のリターンを、投下資本に対する収益と考えるならともかく、情報の分析と判断に対する収益と考えるならば、ますます法人税を二重課税と見做すのは理屈に合わない。 このうち最初の2点については、And