菅前首相インタビュー要旨 菅前首相インタビュー要旨 菅直人前首相のインタビューの要旨は次の通り。 −東京電力福島第1原発事故では全電源が喪失した。 全電源喪失が何を意味するかは私なりに理解していた。原子炉の冷却機能が停止し、メルトダウンにつながる重大な危機と分かっていたので、大変な事故が発生したというのが最初の印象だ。 −ベントをめぐる東電と政府の連携の悪さが指摘された。 早い段階から東電の責任者に首相官邸の危機管理センターに来てもらい、海江田万里経済産業相(当時)、原子力安全・保安院、原子力安全委員会の責任者が状況把握に努める中、格納容器の圧力が上がっているからベントが必要だという意見では、関係者は全員一致していた。 だから東電の責任者に「それでいきましょう」というと「分かりました」とのことになったが、しばらくして「どうなりましたか」と聞くと「まだやれていません」という繰り返し