クラウドを既に活用している企業にとっても、活用を検討している企業にとっても大きな関心事なのがセキュリティだ。企業へのクラウドの普及が進み、基幹システムにクラウドが利用されることも珍しくなくなり、クラウドが企業システムにおける当たり前の選択肢となる中、クラウドセキュリティの重要性はいや応なしに高まり続けている。 普及が進んだとはいえ、クラウドのセキュリティ対策に関するノウハウを豊富に抱えている企業は多くない。こうした中、クラウドの導入を進める企業にとって大いに参考になるのが、行政組織や民間団体などがまとめた、各種のクラウドセキュリティガイドラインの存在だ。その中に、米国防総省が内部部局である国防情報システム局(DISA)を通じて公開した3つのクラウドセキュリティガイドラインがある。 国防総省が仮に会社だとすれば、従業員数が200万人以上、年間予算5000億ドル以上の大企業だ。もちろん、国防総