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ブックマーク / ameblo.jp/jpgruenhaus (8)

  • 『財布に優しいヴィンテージ』

    さすがに季節相応に気温が下がって来て、お鍋の恋しい季節になって来た。 今夜は既製品の鍋スープを使った「胡麻鍋」で温まろう。相棒はもちろんリースリング。 モーゼルはフリッツ・ハーク醸造所のグーツヴァイン、2015年産リースリング・トロッケン。 スクリューキャップ。緑がかったレモンイエロー。香りは熟したリンゴやアプリコットが主体で、仄かに燻製感。 口当たりはたっぷりジューシーな果実味。 酸は目立たないが、少なくとも果実味を引き立てるだけの量感は備えている。 舌に軽い痺れのような刺激感があるものの、ミネラル味は果実味に埋没していて吟味し辛い。 甘苦感の無い、コイパー土壌産のジルヴァーナーみたいな味筋だと言ったら言い過ぎだろうか。 翌日。香りに蜂蜜感が加わっている。肉厚過ぎて甘く感じる程の果実味と それに埋もれながらも僅かに顔を覗かせる若干角張ったミネラル感。 翌々日。相変わらずフルーティーだがミ

    『財布に優しいヴィンテージ』
    N_T
    N_T 2016/11/02
  • 『ワインも料理もドイツ』

    フランケンワインの専門ショップ、マリーエンベルクさんが約1年8ヶ月ぶりに大阪でワイン会を開催。 今回は新着のビュルガーシュピタール醸造所の2015年産ワインにドイツ料理を合わせようという趣向で 仕事仲間達と連れ立って、町にあるドイツ料理店「ガストハウス フィア・ウント・フィアツィヒ」へと赴いた。 実は4月だったか、この店へは偵察を兼ねて息子と2人で飲みに来た事がある。 その際は1階の「ドイツ居酒屋」的な雰囲気の店内で、若者客やドイツ人客に混じってビールを色々と愉しんだが この日は2階のスペースを貸し切ってのゆったりとした会。 ショップの看板生産者、ルドルフ・マイ醸造所の2014年産ジルヴァーナーを手ずから参加者各人に注いでから マリーエンベルク・オーナーの竹村氏の挨拶の下、会がスタートした。 スタートこそワイン会よろしくやや畏まった雰囲気だったが、空きっ腹にアルコールが入ったせいで いや

    『ワインも料理もドイツ』
    N_T
    N_T 2016/06/11
  • 『異彩を放つリースリング』

    あくまでも個人的な見解になるが、リースリングというものは瓶詰め後しばらくのフレッシュな期間と 綺麗に熟成して仕上がって行く過程に於いて(何時かを見定めるのは難しいが)2度愉しめるものだと思う。 だからまずは若いピチピチの魅力を愉しめる時期に入手する事に拘っている訳だが そんな若い時期に既にそれとは対極に位置しているリースリングもある。しかもモーゼルで。 ヘイマン・レーヴェンシュタイン醸造所 はそんな造り手の代表格。 ここのリースリングは若々しさではなく、初期の段階から過熟感を愉しむべきものである。 2011年産のヴィニンガー・ウーレン・ラウバッハ。ラウバッハというのは特級畑ウーレンの3つの区画のひとつ。 残糖が辛口の基準を満たさないせいだろう、GG(グローセス・ゲヴェクス)という表記はないけれども 中身はほぼそれに該当するものと考えられる。 スクリューキャップ。僅かに緑がかった明るい黄金色

    『異彩を放つリースリング』
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    N_T 2014/01/21
  • 『3本の刺客 ~その1~』

    先週の水曜、畏友ハルトマン氏 が差し向けたという「3の刺客」が我が家にやって来た。 「自分はドイツワインに詳しいのだ」なんて誰に言われても、滅多なことでは後れをとらない自信があるが 正直言ってこのひと回り以上も若いハルトマン氏だけには敵わない気がする。 そもそもドイツワイン飲みというのは、甘いにつけ辛いにつけリースリングをメインに飲んでいるものだが 彼はまったく違う。フランケンのジルヴァーナーやバーデンのグラウブルグンダーをこよなく愛するという 自他共に認める「変態」である。それでいてモーゼルやプファルツのリースリングもちゃんとカバーしており 追いかける造り手も、どちらかと言えば有名どころよりもあまり知られていない実力派の生産者だというから まったく敵わないと言うか恐れ入る。そんな彼からの「刺客」がフランケンのヴェルトナー醸造所 であった。 それにしても、もし関東圏に住んでいたら自分は一

    『3本の刺客 ~その1~』
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    N_T 2013/06/22
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  • 『原点回帰のシュペートレーゼ』

    今でこそ「残糖が邪魔」だとか「甘いだけでは」なんて言ってるが、実は無類の甘口リースリング好きである。 思い返せば自分にとり節目となるワインはいろいろあったけれど、最も大きな影響を受けたものと言えばコレ。 ザールのエゴン・ミュラー醸造所 、1997年産シャルツホーフベルガー・シュペートレーゼ。 コレを飲む前後で世界がガラッと一変してしまった、と言っても良いほど衝撃的な1であった。 もう14年ほど前になるだろうか。 元々興味があって時々飲んでいたドイツのリースリングを、一念発起してひとつ極めてやろうと思い立ち 手当たり次第に買い漁っては飲みまくっていた頃。 近所にソムリエがいるという焼き肉レストランを紹介されてから、ほんの1ヶ月ちょっとの間に散々通いつめ 最初から数えて7度目に店を訪れた日、その日3目に開けて貰ったリースリングがコレであった。 エゴン・ミュラーのシャルツホーフベルガーと言え

    『原点回帰のシュペートレーゼ』
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    N_T 2013/02/20
  • 『つばめ食堂』

    ハッキリ言って出不精なので、自分から進んで店を開拓してまわるなんてことはほとんど無い。 最大の理由は、どこへ行ってもドイツ産リースリングに有り付けることなんて滅多にないからであって 妥協して頼んだアルザスやオーストリア産のリースリングにガッカリした経験は数え切れない。 いやむしろアルザスやオーストリア、それに最近人気のニュージーランドやオーストラリアに比べれば ドイツのリースリングは絶滅危惧種なんじゃないかというぐらい稀少なワインである、世間では。 そんな訳で専ら家飲みが中心の日々なのであるが つい先日、知り合いから「梅田にリースリング専門の立ち飲み屋がある」との情報を得た。 ネットで調べてみると、テレビ番組でも取り上げられ最近ちょっとした人気だというではないか。 そこでちょっくら、仕事関係の集まりで大阪へ出た帰りの夕刻、偵察を兼ねて覗いてみたという次第。 新梅田堂街と言えば、阪急梅田駅

    『つばめ食堂』
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    N_T 2012/09/18
  • 『完成度高し、デンホフ2009』

    実に間抜けな話だが、まったく同じワインを2軒の異なるワイン屋に注文していたのに気がついた、届いてから。 しかも2アイテムも。チクショーもっと注意して発注前にちゃんと確認するんだったー、と後悔しても後の祭り。 ただまぁそれはそれとして、凡ミスとは言え同じボトルが2あるんだし、味見して期待通りに美味しかったら 残りの1は敬愛する先輩 にもご賞味いただくとしよう。そう思いついて昨晩、日未入荷の方(註・未確認)を 開けたのだがコイツ がどうもイケてない。いやまったく世の中というもの、思い通りにはいかないものである。 ちなみにこれまで試した2009年産のうち、諸手を挙げて称賛出来たのはグリュンハウスのQbA辛口 のみであり 他は大なり小なりそろそろフレッシュな飲み頃を過ぎつつあるのが感じ取れる、ここまではそんな状況であった。 予想以上に早く「新酒ピーク」が過ぎようとしていることに驚きつつ、もう

    『完成度高し、デンホフ2009』
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    N_T 2010/12/14
  • 『ようやくグリュンハウス2009』

    ここ数年来お世話になっていた事務局の女性スタッフ が退職した影響なのだろうか、今年に入ってから マキシミン・グリュンハウス醸造所 とのコンタクトがどうもスムーズにいかない。おかげで2009年ヴィンテージも 夏前までに入手し損なってしまった。ドイツ国内ならともかく、この暑い日でクール便のないこのルートでは 6~9月の輸送はさすがに憚られる。結局在庫のボトルをチョロチョロ開けてみてはお茶を濁さざるを得なかった。 それにしても定番リースリングのないこの夏は妙に長く、まるで主役の居ないドラマのようでどうも面白くなかった。 先日やっと醸造所オーナーの秘書さんから連絡不備を詫びるメールが届いたが、買い付けの折衝に入る前に いつものネットショップから涼しくなるのを待ちかねたかのように届いたボトルを開けることにする。2009年産 マキシミン・グリュンホイザー・リースリング辛口。到着してから5日しか経って

    『ようやくグリュンハウス2009』
    N_T
    N_T 2010/12/14
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