Leland Bobbé という写真家の『プロジェクト “ハーフ・ドラァグ”』(顔面の半分がドラァグ・クィーン、もう片方が「本来の(男性としての)姿」という写真の作品群)が、ロケットニュースの『まるで別人! 男性の顔の半分に女性メイクをしたらこうなった』という記事で紹介されている。個人的に、とても絶望的な気分になった。とりあえず、そこまでするほど、男性性の喪失を恐れているの?!という驚きがある。(「ハーフ」ではなく)フルのドラァグですら相当「そのメイクの裏にある男性性」を見いだしてもらえてるのに(=それゆえにミソジニーから免れやすいというのに)、それすら怖くなって、「半分は男の顔」にしないと安心できないほどなのかと。ドラァグ・クィーンの表象は、もちろん、「女性性を演じることによって、女性性を表現する」というものだけれども、同時に、「女性性を『演じる』ことによって、(『演じている』)男性性を