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ブックマーク / dogactually.nifty.com (19)

  • 犬と遊びの切っても切れない関係 犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 powered by ココログ

    犬とオオカミで異なる点といえば、「犬は生涯遊ぶ」という点だろう。 時々「やはり犬と遊んでやった方がいいのだろうか?」と聞かれることがある。「えっ!?犬と遊んでないの!?」と聞かれた私の方が驚いてしまう。 「遊び」と聞くと私たち日人はつい大人の感覚で娯楽やストレス解消の一部として「生活のゆとり部分」とかさらには「余計なもの」と捉えがちだが、当の意味での遊び、特に動物にとっての「遊び」にはとても大事な意味がある。 動物はその成長段階において幼少期に、将来生きてゆくのに必要不可欠な狩猟や闘争・逃走といった生活にかかわるテクニックすべてを身につけなくてはならない。それは四肢を駆使して体を自在に操るための運動能力であり、また筋肉・骨格の発達、動きにともなう感覚能力の発達、社会におけるルールなどであり、これらがすべて遊びのなかに含まれているのである。遊びはいわば自然界で生きてゆくための狩猟のシュミ

  • 犬連れ通勤、もしや犬にとって有難迷惑じゃなかろうか? 犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 powered by ココログ

    犬連れ通勤による、人へのポジティブな影響については十分調査がなされているけれど、さてはて犬への影響は?もしかして犬にとっては有難迷惑なんじゃないか。そんな研究がスウェーデンで行われた。 犬の歴史をかえりみると、多くは羊飼いを助けるとか、猟師といっしょに狩をするとか、いろいろな職業を持っていた。けれど現代の犬たちの多くは、都市に生きるアーバン・ドッグ(都市の犬)だ。よって彼らの役割は変わりつつある。 「人のコンパニオンになる」 これが彼らの職業だ。ではさて、その使命を果たす犬たちはしかし、都市犬として「お行儀よくコンパニオンになる」という職業を楽しくこなしているのだろうか。 前回に続き、今回も犬連れ通勤の犬たちについて。職場に犬を連れていく場合、人間がどうポジティブに影響されるかについては多く議論されたり研究されてきた。が、果たして犬の方はどう感じているのか。 スウェーデン農業大学環境保健学

  • 犬連れ出勤は夢の話?現代人のジレンマ 犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 powered by ココログ

    そりゃ、連れてゆけるものなら連れていきたい!夢の犬連れ出勤!! 欧米では犬連れ出勤があたりまえです、なんて夢のような話は、当に現実のことなのか。欧米といっても、この場合私の住む国スウェーデンではあるが、少し前、犬連れ出勤の現状について調査が行われた。 福祉国家で有名なスウェーデン。やっぱり犬に対するケアも先進国の中でもハイレベルなのはご存知のとおり。動物愛護法の中にも外にアクセスのない犬は7時間毎に外に出してやるべき、と記されているほど。誰もいない家にペットを放っておくのは倫理的にみても決してよろしくないこと、と多くの人は考える。 しかし実際問題としては、仕事場に犬を連れてゆくのは、必ずしもどこでももろ手をあげて歓迎されているわけではない。特に、アレルギーを持つ人への配慮を考えると…。ちなみにこの思考はかなりスウェーデン的。動物アレルギー者が多く、その人々への考慮のために、ほかのヨーロ

  • 愛犬との空の旅、短吻種にはとりわけご注意を 犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 powered by ココログ

    [photo from petsugar] 先日のアンケート『お泊り旅行、愛犬はどうする?』では、参加してくださった方の半数以上が「一緒に連れていく」という結果になりました。夏も真っ盛り、愛犬との旅行の移動手段として自動車での旅を計画されている方が多いかと思いますが、中には、飛行機で移動をしようという方もいらっしゃることと思います。空の旅につきものなのが“愛犬の体調変化の心配”ではないでしょうか。客室には愛犬を連れて入ることができませんから、カウンターに愛犬を預けてから到着して受け取るまで、しばしの間お別れとなってしまいます。 先日、アメリカの運輸省が、2005年から2009年の5年間に起きた犬の飛行機での死亡事故件数を公表しました。それによりますと、5年間で122頭(内、純血種が108頭)の死亡事故が報告され、最も多かったのが、イングリッシュ・ブルドッグの25頭、続いてパグが11頭だっ

  • 犬の問題行動対策 (2) - 散歩での引っ張り癖 犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 powered by ココログ

    公園でジャンを散歩させている小学生は、児童クラブで犬との接し方を学んだ経験をいかし、ジャンが方向をそれると、素早くチョークしてこまめに矯正していた。犬の引っ張り癖に悩んでいる飼い主さんも、この小学生と同じ事ができれば、自分の飼い犬の引っ張り癖を解決できるはずだ。 dog actually アンケート「しつけで一番困ったことは?」の結果、3位は17%(170件)の「散歩での引っ張り癖」でした。今回はこの問題を取り上げてみます。アンケートのコメントを引用させていただくと、以下のような内容でした。 困ったところはいくつかありますが、一番は引っ張ることです を見つけると突然引っ張り、犬を見かけても引っ張ります 犬の場合はお友達犬がいて嬉しい時から、色々理由はありますが・・・ 散歩中、友達に会うとリードをくわえて、母を引っ張ります 引っ張り癖(特に帰り道)が多少あります 初期の引っ張り癖は帰りたい

  • 飼い主のふるまいを模倣する犬たち 犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 powered by ココログ

    [photo by M@ Kadlick] 飼い主と犬の見た目はよく似るものだという通説がありますが、それはあくまでも“飼い主側”に要因があります。自分と見た目が同じような犬を選ぶ傾向があったり、飼い主が犬に似せてみたりすることで、結果的に見た目が似通うことになるのでしょう。しかし、見た目ではなく、犬の行動が私たち人間の行動と似ていると感じたことはありませんか?犬の飼育経験者の多くが、このことを経験則として学んでいることと思いますが、今回、オーストリア大学とオックスフォード大学の研究者らにより、犬が飼い主の行動を自動的に模倣するということが初めて科学的に証明されました。 ところで自動的に模倣するとはどのようなことでしょうか?人間は、“見て、まねて、学ぶ”という行動を自然にとります。たとえ目に入った行動が効率的ではなくとも、赤ちゃんや子供の場合にはその行動を単純に真似してしまう場合が往々に

  • 犬から見た世界 (5) - 犬が理解しやすいコマンドとは? 犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 powered by ココログ

    マイロ・田んぼ」と繰り返すと、マイロはうれしそうな顔をしながらも、耳をいつもよりも動かして、繰り返し顔を傾け、良く聞き取ろうとする仕草を見せた。彼女は勘の良い犬なので、散歩と田んぼのわずかなイントネーションの差に気付いたのかも知れない。 職業で使役犬を扱う訓練士は、しばしば英語のコマンド(声符)で犬を訓練します。たとえば盲導犬の訓練で使われる声符は全て英語です。シット(座れ)、ダウン(伏せ)、カム(来い)、ヒール(左につけ)、ウェイト(待て)、ゴー・ストレート(まっすぐ進め)と言った具合です。なぜ日で日人が使役するのに、わざわざ英語で訓練するのでしょう?それは日語には曖昧な表現が多く、一つの動作を表現するのに様々な言い方があり、日語の声符だと犬が間違いやすいからです。では、自分の飼い犬を訓練する時に使う声符は、どんな事に気をつければ良いのでしょう? 上は森林狼の遠吠え、下は飼育下に

  • 犬の習性からみた12の要求 (2) 犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 powered by ココログ

    犬が犬として生きられるための最低条件とは? 前回に引き続き、犬の習性を元にした「12の要求」、残り6つを紹介。 要求その7 自由運動 犬の社会性の中でも最も重要なことはオフリードで体が制限されることなく動き回れるときにのみ身につけることができるだけでなく、自由に環境内を歩き回ることで環境への認識のチャンスを得ることが可能だ。犬が環境から常にいろんな刺激を受けられるよう、自由運動の場所も度々変えて欲しい。 要求その8 健康に生きられることと体を傷つけられないこと いかなる暴力も虐待も例外なく許されるものではない。これは飼い主が犬に与える直接行為だけではなく、遺伝疾患を持つことが分かっている犬の繁殖(虐待繁殖)や疾患や痛みを抱えた犬への治療を与えなかった場合をも含む。健康体に施される避妊・去勢については、それをしないことでその犬自身あるいは他の犬の要求事項が満たされなくなってしまうときにのみ意

  • 犬の習性からみた12の要求 (1) 犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 powered by ココログ

    犬が言葉をしゃべれたならば、この世はもっと違ったものになっていたはずだ。 「アニマル・ライツ(Animal rights:動物の権利)」という言葉を聞いたことがあるだろうか? 難しく言えば「動物倫理構想における人間以外の動物への妥当性の要求」のこと。キリスト教的思想を発端としたこの概念は、現在では感情的なものから科学的根拠に基づくものまで多くの方向性に枝分かれしている。 「権利」と言ってしまうとなんだか堅苦しくて仰々しい鼻息の荒い感じに取れるので、易しく言い換えて「動物来の習性に基づき守られるべき状態」と私は解釈したい。もちろん「守る」のは人間である。「権利」とは所詮はヒトが考え出した概念だが、犬の持つ自然行動はヒトの存在に関わらず持ち合わせるもの。この異なる二つの折り合うところ、つまり社会において動物の自然行動発揮をどの程度無視または許容あるいは尊重するかが焦点となってくる。 犬の自然

  • 小さくても犬、チワワ 犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 powered by ココログ

    [Photo by DCCXLIX] みなさんは道端に寝そべって世の中を見たことがあるだろうか? 地上から約20cmの高さ、これがチワワから見た世界。何でもかんでも驚異的に見える。 小さいから文字通りどこへでもバッグに入れて連れ歩くことができるチワワ、アメリカのセレブの小脇に収まった姿をみて当のチワワファンシャーは嘆いているかもしれないけれど、しかしこれは今に始まったことでもない。 この現象はチワワがアメリカやイギリスに渡った1900年初頭に、今と同じく裕福な階級のご婦人方の間でこの小型の犬を身につけて歩くのが流行ったことに始まる。まあ、先進国ではいつの時代も同じような扱い、と言ってしまったらそれこそマヤからアステカ文明に掛けて神聖な犬と言われてきたチワワの立場はないかもしれないが。 下手するとペットショップで「お散歩いりませんよ」とか「手がかかりませんよ」などといわれ、来ならばモルモ

  • ラブラドゥードルの生みの親が後悔の念を吐露 犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 powered by ココログ

    [photo by Ian Wedlock] ポメプー、チワプー、キャバプー、マルプー、ウェスプー、シープー、コッカプー、シュヌードル、ゴールデンドゥードル・・・様々なプードルの血を引くミックス犬たち。プードル・ハイブリッドに限らず、異なる犬種を意図的に掛け合わせて作出されるデザイナー・ドッグと呼ばれる犬たちの種類は、現在枚挙にいとまがないほどです。ともすると純血種よりも高く売れ、血統書の発行も不要。流行の陰には、金もうけに走る人間の姿が見え隠れしていることを、すでに多くの人が感じているのではないかと思います。 ラブラドゥードルが誕生したのは、今からさかのぼること20年以上前の1988年のことです。サービスドッグトレーナーの Wally Conran さんが、ハワイに住む女性から、動物アレルギーを持つ夫でも一緒に暮らせる抜け毛の少ない盲導犬を必要しているという手紙を受け取ったことがきっかけ

  • 愛犬と飼い主 それぞれの個体識別レベルはどの程度?嗅覚編 (1) 犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 powered by ココログ

    [illustration by Yoko Fujiyoshi] 愛犬の匂い、みなさんは日常的に嗅いでいますか?犬の身体に顔をうずめて愛犬の匂いを胸一杯に吸い込んだり、とまではしなくとも、何となく漂ってくる体臭からそろそろシャンプーしようかな、などと思ったりするのではないでしょうか。人もそうですが、犬も個々が持っている体臭がありますよね。知らず知らずのうちに愛犬の持つ匂いに慣れてしまっていて、初めて嗅いだ人には敬遠されそうな匂いでも全く気にならなくなったり、むしろその匂いが心地いいと感じるようになったりすることも往々にしてあるでしょう。ある特定の匂いが“好きか嫌いか”ということは、主観的な判断によるところが大きく、匂いとはとても不思議なものだと思います。 人は、犬ほどに嗅覚が発達している動物ではありません。実際に、匂いを感じることが出来る受容体の数の差は歴然としていて、人の平均が500万の

  • 犬とつきあうために知っておきたい5つの基本ルール 犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 powered by ココログ

    犬の要望をかなえるために、私たち人間が犬を迎える前に犬種ごとの行動特徴を知っておくのがおそらく理想的な問題回避となるが、多くの場合それは幻想に過ぎない。多くはこの四つ足の友を見た目で選び、そして選んだ犬との生活が気に入っているかと聞くと、答えはだいたい打ちのめされている。時にとある犬は決まったタイプの人間に単に合わないことも多く、また状況が犬に合わないこともしばしば...ただ残るはよいアドバイスのみである。 (エーベルハルト・トルムラー)今犬と暮らしているヒトにも、これから犬と暮らしたいと考えているヒトにも、犬と平和に楽しく暮らすための5つの大事なポイントを心に止めて欲しい。 そんなの知っているヒトにはおさらいで、知らなかったヒトへはこの先のルールとして「犬のヒエラルキー」というものを考えてみよう。 その1 「犬はヒトではない」 当たり前なことだけど、ヒトとは違った要望とヒトとは違った世界

  • 浦島太郎の見た日本の犬事情 犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 powered by ココログ

    ガイジンから見た日の犬事情?数年前に、日の犬事情と題してスウェーデンの犬雑誌に記事を掲載したら、この写真をトビラに使ってくれた。 スウェーデンの森の静けさに戻ってきた。なんというコントラスト。実はついさっきまで数年ぶりに日に帰国して2週間ばかり滞在、そして世界一の大都市、東京の活気と雑踏にもまれていた。 その期間、ワタシにとっては見るもの聞くものすべて新しく、今度ばかりはさすが、ほとんどガイジンあるいは浦島太郎状態である自分を認めざる得なかった。秋葉原が斬新にも「アキバ」とか呼ばれていたし、街を闊歩する女の子たちのまつげがいつの間にやら、やたらと長くなっていた。すごいねぇ、かわいいねぇとオドロキ、オドロキ。 そして犬事情についても、さすが日だ。トレンドの折れ線グラフが短期間に上下ジグザグを繰り返す。ダックスからチワワ、そして今じゃ、トイプー。こんなに人気犬種の移り変わりで活気のある

  • リネット・ハート博士&ベンジャミン・ハート博士のセミナー&インタビュー 犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 powered by ココログ

    去る11日3日の文化の日、「動物を飼うことは人の生活を豊かにする~人への健康の効果」セミナー(主催:ヒトと動物の関係に関する教育研究センター/共催:日動物介在教育・療法学会)へと参加し、動物行動学の第一人者であるベンジャミン・L・ハート博士とリネット・A・ハート博士のお二人にお話を伺ってきました。 著名な動物行動学者でいらっしゃるお二人に直接お話を伺えるということで、少々緊張しつつ、まずはセミナーでお二人の講義を聴きました。最初は、米国カリフォルニア大学デービス校獣医学部教授のリネット・ハート博士による「高齢者の健康と心の病をもつ人のために」。ペットを飼育することが、高齢者や障害者などの人の生活の質の向上にどのように影響を及ぼしているかについて、これまでの研究結果などを交えながらお話されていました。 犬と一緒に“歩く”ことがとても大切 「犬と一緒に歩くことは健康にいい効果があります。安ら

  • 犬の去勢・避妊についての賛否両論 (2) - メス編 犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 powered by ココログ

    乳腺腫瘍を抱えた犬。 「メスに生まれたからには一度は仔を産ませてやりたい」と、年配の女性飼い主が自身を犬に投影する場面に出くわすことがある。そんなことを言っていてはキリがないのだが。 前回の「オスの去勢」に続き、今回はメスの避妊について考えてみよう。 メスの避妊はオスの去勢とはまたちょっと異なる視点からの問題となる。 避妊のメリット 予定外の妊娠防止 乳腺腫瘍の危険性を下げる 子宮膿腫の回避 ヒート中のストレスの軽減 オスの去勢と同じく予定外の妊娠を防ぐ目的は動物保護の場面において大変重要な意味合いを持つ。単純な理論で言えば1頭のオスは100頭のメスと交配が可能なため予定外の繁殖を抑えるには交配可能なメスの数を減らす避妊の方が効果的なのである。 ヒートが来ると交配相手を探すのはオスだけじゃない、メスだってヒート中には飼い主の声を無視してオスを探しに出掛けてしまう。自然が種の繁栄に都合の良い

  • 犬の去勢・避妊についての賛否両論 (1) - オス編 犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 powered by ココログ

  • お国変われば…避妊去勢をタブー視するスウェーデン 犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 powered by ココログ

    飼い主が見ていない間に…。できちゃった婚で生まれてくる「望まれない子犬」を作らないためにも避妊、去勢は世界の国々で奨励されている。しかしそれがスウェーデンの場合…。お国変われば、である。 「え~、じゃぁ去勢してしまったわけ?」 と友人に顔をしかめられてしまった。おまけに「どうして?」とまでづけづけと理由まで聞いてきた。私の住むスウェーデンでの話である。 欧米では避妊去勢手術が大いに奨励されているのはご存知だろう。アメリカ等ではブリーダーが去勢をしてから子犬を新しい飼い主に譲ることが珍しくない。イギリスもその手術料金を最近安くしたとも聞いたことがある。そして日でも不必要な子犬を増やさないために、センチメンタルな繁殖を防ぐために、避妊去勢の必要性が強く唱えられている昨今だ。ところが北欧では、この手術が今もって非常にタブーなのである。 そもそも避妊去勢しているってことは、「飼い主の敗北」を認

  • 犬の目で見てみよう 犬を感じるブログメディア『dog actually(ドッグ・アクチュアリー)』 powered by ココログ

    私達の目とはちょっと違う犬の目、実際にどんな世界で犬は生きているのか見てみよう。 「犬の見た世界」と一言で言っても、実はいろんな要素で構成されている。 フラッシュ撮影をするとヒトの目よりも明るく光る犬の目、その秘密は反射板の違いにあった。 光感受性 犬の目の光に対する感度は人の目の5-6倍といわれ、その秘密は目の中で光を反射する輝板にある。犬におけるこの輝板の光反射能力はヒトの75倍、わずかな光もちゃんと反射し神経に届けるぴかぴかの反射板だ。どうりで真っ暗な部屋の中でもぶつからずに歩けるわけだ。逆に言えば昼間の光や雪原などの光は犬にとって非常にまぶしく、それを調節するために虹彩が小さくなる。 例えばこんな感じに、ヒトにとっては暗がり(左)でも犬にとっては充分明るい(右)。 視力 多くの犬の目は若干遠視である。人間の視力を1とすると、鷹は約5倍、馬は0.67倍、牛は0.4倍、そして犬は0.2

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