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ブックマーク / www.aist.go.jp (12)

  • 産総研:ビッグデータから新たな科学的発見をもたらす統計手法を開発

    ビッグデータからの科学的発見のためには、正確な検定値(P値)の算出が必要。 超高速アルゴリズムを用いた新たな統計検定手法を開発し、発見力を大幅に改善した。 物理学、医学、化学など全ての実験科学において世界中での広い利用が期待される。 JST 課題達成型基礎研究の一環として、産業技術総合研究所 生命情報工学研究センターの津田 宏治 主任研究員(JST ERATO「湊離散構造処理系プロジェクト」グループリーダー)、東京工業大学 大学院情報理工学研究科 計算工学専攻の瀬々 潤 准教授、理化学研究所 統合生命医科学研究センターの岡田 眞里子 チームリーダーらは、従来に比べて格段に高い精度で誤発見の確率を示す検定値(P値)を計算するアルゴリズム(手順)を開発しました。 自然科学で得られるデータ量は増加の一途をたどり、これらを有効に解析できる方法が望まれています。しかし、従来の統計検定手法は観測できる

  • 産総研:ミドリムシを主原料とするバイオプラスチックを開発

    ミドリムシが作る高分子に、ミドリムシまたはカシューナッツ殻から得られる油脂成分を付加 従来のバイオプラスチックや石油由来の樹脂に劣らない耐熱性と熱可塑性をもつ 光合成によって二酸化炭素を効率よく有機化合物に変換できる藻類を利用 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)バイオメディカル研究部門【研究部門長 近江谷 克裕】芝上 基成 主任研究員は、日電気株式会社【代表取締役 執行役員社長 遠藤 信博】(以下「NEC」という)スマートエネルギー研究所 位地 正年 主席研究員、および国立大学法人 宮崎大学【学長 菅沼 龍夫】農学部 林 雅弘 准教授と共同で、微細藻の一種であるミドリムシから抽出される成分を主原料とした微細藻バイオプラスチックを開発した。 この微細藻バイオプラスチックはミドリムシ(ユーグレナ)が作り出す多糖類(パラミロン)に、同じくミドリムシ由

  • 産総研:特性ばらつきが世界最小のフィンFETを実現

    特性ばらつきの主原因である物性ばらつきが少ない金属ゲート電極材料を開発 これまで報告された中で最小の特性ばらつき1.34 mVµmを達成 14 nm世代以降の集積回路の性能と歩留まりの向上、消費電力低減を進める上の課題を解決 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノエレクトロニクス研究部門【研究部門長 金丸 正剛】シリコンナノデバイスグループ 松川 貴 主任研究員、昌原 明植 研究グループ長らは、特性ばらつきが世界最小の14 nm世代立体型トランジスタ(フィンFET)を試作した(図1左)。 フィンFETの特性ばらつきの主な原因は、金属ゲート電極材料の物性ばらつきである。今回、物性ばらつきが少ない非晶質の金属ゲート電極材料を開発し、特性ばらつきが世界最小のフィンFETを試作した。14 nm世代以降のSRAM(Static Random Access

  • 産総研:月の表と裏の違いをもたらした超巨大衝突を裏付ける痕跡を発見

    月探査衛星「かぐや」が取得した200億点以上のデータを全量解析 月への超巨大衝突を特徴づける鉱物の分布を発見 今回の解析手法の地球観測衛星データへの適用により、鉱物資源探査などへの応用に期待 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)情報技術研究部門【研究部門長 伊藤 智】ジオインフォマティクス研究グループ 中村 良介 研究グループ長と石原 吉明 研究員は、月探査衛星「かぐや」が月表面を網羅する約7000万地点で取得した200億点以上の可視赤外線反射率スペクトルのデータをデータマイニング手法を用いて解析し、地球から見た月の表側と裏側の地形の違いの原因と考えられている月への超巨大衝突の痕跡を発見した。 月には光の反射率が低くクレーターの少ない「海」と呼ばれる領域と、光の反射率が高くクレーターの多い「高地」と呼ばれる領域がある。「海」は地球に面した表側に多く

  • 産総研 - トピックス - 2012年 イグノーベル賞を受賞

    2012年9月20日(米国東部時間)、情報技術研究部門 メディアインタラクション研究グループ 栗原 一貴 研究員と独立行政法人 科学技術振興機構 さきがけ 塚田 浩二 研究員が、2012年イグノーベル賞(Acoustics Prize:音響学賞)を 受賞し、米国マサチューセッツ州にあるハーバード大学のサンダーズシアターで開催された授賞式に臨みました。 イグノーベル賞は、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞で、雑誌編集者のマーク・エイブラハムズによって1991年に創設されました。 受賞研究: 聴覚遅延フィードバックを利用した発話阻害の応用システム「SpeechJammer」 受賞研究の概要: 言葉を喋っている人に作用させて強制的に発話を阻害するシステム「SpeechJammer」を開発した。一般に発話に対し、数百ミリ秒程度の遅延を加えて話者の聴覚に音声をフィー

  • 産総研:害虫に殺虫剤抵抗性を持たせる共生細菌を発見

    害虫防除上きわめて重要な殺虫剤抵抗性という性質を左右する共生細菌を発見 害虫カメムシが土壌中の殺虫剤分解細菌を取り込んで殺虫剤抵抗性を獲得する 害虫防除の策定に新しい観点を提示 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)生物プロセス研究部門【研究部門長 鎌形 洋一】環境生物機能開発研究グループ 菊池 義智 研究員および生物共生進化機構研究グループ 深津 武馬 研究グループ長らは、独立行政法人 農業環境技術研究所【理事長 宮下 淸貴】(以下「農環研」という)生物生態機能研究領域 早津 雅仁 研究員、多胡 香奈子 研究員、沖縄県農業研究センター【所長 坂 守章】(以下「沖縄農研」という)病害虫管理技術開発班 永山 敦士 研究員らと共同で、ダイズの難防除害虫であるホソヘリカメムシが環境土壌中の殺虫剤分解細菌を取り込んで体内に共生させることにより、殺虫剤抵抗性

  • 産総研:メートル原器の重要文化財指定について

    国際メートル原器と同時に作られた原器30のうちの1東大震災や太平洋戦争の惨禍をまぬがれた白金イリジウム合金製原器 我が国の近代度量衡制度における歴史的、学術的価値が評価される 2012年4月20日に開催された文化審議会において、独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】が所有するメートル原器ならびに関係原器を重要文化財に指定することが文部科学大臣に答申されました。 日の近代度量衡制度における歴史的、学術的価値が評価され、今回の指定に至りました。 1875年にメートル条約が締結され、ヨーロッパを中心に17カ国が批准しました。1876年、メートル条約の付則によって、国際度量衡委員会がメートル原器の製作を開始しました。原器の製作は、熱膨張係数が小さいこと、経年変化が小さいこと、硬いこと、などの要求を満たす、白金90%、イリジウム10%の純粋な合金地金を製作することから始まり

  • 産総研:室温で光による液化-固化を繰り返す材料

    紫外光を照射することで液化し、可視光を照射することで再度固化する材料 熱を加えずに、室温で液化-固化の変化を繰り返す 光刺激によって再利用・再作業ができる接着剤など、新たな光機能材料への応用に期待 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)ナノシステム研究部門【研究部門長 八瀬 清志】スマートマテリアルグループ 吉田 勝 研究グループ長と秋山 陽久 主任研究員は、温度一定の室温状態で、光を照射するだけで液化と固化を繰り返し起こす材料を開発した。 この材料は、糖アルコール骨格と複数のアゾベンゼン基を組み合わせた液晶性物質を用いたもので、加熱や冷却をしなくても、波長制御した光を照射するだけで液化と固化を繰り返す新しい光反応性材料である。一般的な室温環境では、光の作用だけで選択的かつ可逆的に単一物質の固体-液体転移が起こる初めての例である。この材料を利用するこ

  • 産総研:世界最速の光ファイバー量子暗号通信に成功

    これまでの量子暗号通信用の光子検出装置は、動作周波数が低く十分な鍵生成率が得られなかった 新しい光子検出法を考案し、1550nmの波長での世界最速の光子検出装置を開発 光ファイバー長10.5kmでの量子暗号通信による鍵配布実験で世界最高となる鍵生成率45kビット/秒を達成 これまで低鍵生成率であった量子暗号通信の高速化に道を拓く 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という) 光技術研究部門【部門長 渡辺 正信】は、産総研が開発した光子検出法により、光ファイバー通信波長1550nm(1ナノメートル:10億分の1メートル)帯では、動作周波数10MHzの世界最速となる光子検出装置を開発し、この光子検出装置を用いた光ファイバー長10.5kmでの量子暗号通信による鍵配布実験で世界最高となる鍵生成率45kビット/秒を達成した。 遠くはなれた二者間で秘密情報を共有したい

  • 産総研:つくばセンター放射線測定結果

    ※原発事故を受け、放射線量の測定を実施してきましたが、放射線量の状況が落ち着いていることから、2013年3月15日(金)17時で測定を終了いたしました。 福島第一原子力発電所の爆発事故による影響の有無について、産業技術総合研究所つくばセンター敷地内で放射線測定を実施したところ下記の結果が得られました。 測定は、計測標準研究部門、 計測フロンティア研究部門および環境安全管理部が協力して実施しておりました。 なお、産総研では放射性物質の漏出はありませんでした。 空気中の線量測定結果 <測定期間>2011年3月15日~2013年3月15日 <測定場所>茨城県つくば市東1-1 産総研つくば中央第一事業所 <測定条件> 測定器  :シンチレーションカウンタTCS-171 測定結果 :測定値からバックグラウンド0.06(µSv/h)を差し引いた値 <測定結果> 全測定結果データのダウンロード(CSV

  • 産総研:無線センサーによる鶏の健康モニタリングシステムを開発

    発表・掲載日:2009/10/06 無線センサーによる鶏の健康モニタリングシステムを開発 -鳥インフルエンザ発生養鶏場の早期発見システムとしての応用に期待- ポイント 無線センサーネットワーク技術を用いた養鶏場のモニタリングシステム。 翼章型無線センサー端末を用いて、鳥インフルエンザ感染鶏の病態変化と伝播機構を解明。 鳥インフルエンザ感染実験データをもとに、ネットワーク化による早期の自動発見も可能。 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)先進製造プロセス研究部門【研究部門長 村山 宣光】ネットワークMEMS研究グループ 伊藤 寿浩 研究グループ長らは、独立行政法人 農業・品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所【所長 村上 洋介】(以下、「動衛研」という)人獣感染症研究チーム 塚健司 上席研究員ら、茨城県畜産センター【センター長 大野 芳美】と共同

  • 産総研:グリッド技術を用いてコンピューティングパワーを必要に応じて提供

    これまで、アプリケーションの実行を外部のコンピュータで実行するサービスとしてASPがありましたが、一つの組織が特定のアプリケーションを実行するための専用のポータルとコンピュータを用意して行っていました。そのため、 ポータル、コンピュータ、アプリケーション、全ての資源と環境を揃えなければビジネスが始められない ユーザからのリクエストがない場合はコンピュータが遊んでしまう 逆にリクエストが予想以上に集まると処理しきれずにビジネスチャンスを失う 小さいコンピュータシステムであっても運用者が必要でありその人件費が利用者への料金を高くしている 多くのユーザ企業が製品に関するデータが外部に露出することを避けるが、誰がどういう計算を行っているか、ASP業者には全て知られてしまう などの問題があり、企業や研究機関のコンピューティングパワーを必要とする業務において、必ずしもASPの利用が広く普及しているわけ

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