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ブックマーク / www.h5.dion.ne.jp/~terun (8)

  • カオス理論 - 哲学的な何か、あと科学とか

    カオス理論 カオス理論とは何か? ようするに、 「あまりに複雑になっちゃうと、未来を予測できません」 ということだ。 たとえば、「明日の天気」とか 「ヒラヒラと落ちる木の葉の動き」とかの自然現象について、 カオス理論では、「複雑だから絶対に未来を予測できません」と述べている。 普通は「ええ〜?そんなことないでしょ」と思うかもしれない。 「どんな自然現象でも、結局は、 単純で機械的な物理法則からできているんだから、 どんなに複雑になっても、 『がんばれば』ちゃんと未来を予測できるんじゃないの?」 と考えるのが人情だ。 でも、カオス理論は、「がんばっても無理!」と言う。 まずは、複雑なシステム(複雑系)について理解しよう。 単純な機械をたくさん組み合わせて、どんどん複雑にしていくと、 一体どうなるのか? そのシステムは、 「初期値をちょっと変えただけで、まったく違った結果を生み出す」 という性

  • 人工知能の会話 - 人工知能AI開発日記

    最初は、会話型人工知能(人間の会話入力に対して、 返信の文章を作成するプログラム)を作ろうかって思ったんだけど、 「ただの言葉遊び」になりそうな気がしてきた。 仮に、学習機能を付けて、どんどん、人間に近づけた……としても、 そもそも人工知能が、人間と同じ「体験」ができないのだから、 質的に、「会話」というものが成立しないのではないか。 開発メンバのMさんの 「娘が、コトバを覚える年頃で。 シャツに隠れた手が、袖から出た瞬間に『お手手』と言うと、 それをオウム返しに反復して、自分の手を触って。 その時、意味とコトバを理解した瞬間だとわかる。感動ですよ」 という助言は貴重なものだ。 逆にいえば、人工知能に「野球」という単語を質的に教えるのは 不可能ということだ。 もちろん、「野球とは何か?」を知っているかのように、 レインに話させることはできる。 そうすると、結局のところ、 プログラムは「

  • 思考実験、双子のクローン赤ちゃん - 哲学的な何か、あと科学とか

    思考実験(1) 双子のクローン赤ちゃん 人間の脳は、ただの機械にすぎないのだろうか? 10分後、自分が何をするか、それはもう決定されていることなのだろうか? 人間は、自由意志を持っていないのだろうか? この疑問を解くため、こんな思考実験がよく引き合いにだされる。 クローンの双子の赤ちゃんを作り出し、 それぞれの赤ちゃんをまったく同じ環境の部屋にいれて、 まったく同じ刺激を与えたとする。 すると、どうなるだろうか? もし、脳が、単なる機械にすぎないのだとしたら、 物質構造として、まったく同じ脳を持つ2人の赤ちゃんは、 寸分たがわず、まったく同じ行動をするに違いない。 しかし、同じ脳のはずなのに、もし違う行動をしたとすれば、 2人の赤ちゃんには、それぞれ違う「意志、ココロ」があるということの 証明になるはずだ。 という思考実験である。 この実験を実際にやってみると、どうなるだろうか? 答えは簡

  • フェルマーの最終定理 - 哲学的な何か、あと科学とか

    フェルマーの最終定理(1) フェルマーの最終定理。 それは、 n≧3のとき、 Xn+Yn=Zn を満たす、自然数 X、Y、Zは存在しない という数学の定理である。 このフェルマーの最終定理の意味を理解するのは、 とても簡単だ。 結局のところ、フェルマーの最終定理とは―― Xn+Yn=Zn という数式について、 n = 2 の場合、つまり、 X2+Y2=Z2 の場合は、 32+42=52 (X=3,Y=4,Z=5)という解が見つかるけど、 n ≧ 3 (n が3以上)の場合、 つまり、 X3+Y3=Z3 や  X4+Y4=Z4 や X5+Y5=Z5 の場合は、 その式を満たす自然数 X、Y、Zは、絶対に存在しないよ〜 ――と言っているだけの話である。 n≧3のとき、 Xn+Yn=Zn を満たす自然数 X、Y、Zは存在しない! これが、フェルマーの最終定理である。 そう、フェルマーの最終定理と

  • 脳分割問題 - 哲学的な何か、あと科学とか

    1960年頃、てんかん患者の治療として、 左右の脳を繋ぐ脳梁(のうりょう)を切断する手術が行われた。 てんかんとは、 神経細胞の異常放電によって、脳全体に不当な信号が次々と伝播して、 「けいれん」などの発作を引き起こす脳の機能障害のことである。 このてんかんの信号は、左右の脳を繋ぐ脳梁(のうりょう)を 伝播することを好み、この脳梁を介して、 左右の脳に繰り返し伝播すること(共鳴現象)によって 発作を引き起こす。 そこで、当時の医者たちは、 「じゃあさ、左右の脳を繋いでる線を切っちゃえば、いいじゃん。 物理的に切ってしまえば、信号が伝播しなくなるから、 発作を軽減することができるかも♪」 と考えたのである。 そして、実際、その考えは正しく、 この脳梁切断手術(脳分割手術)によって、 多くのてんかん患者の発作がなくなった。 さて、この脳梁切断手術(脳分割手術)によって、 「左右の脳の連絡網を切

  • 科学哲学史 反証主義 - 哲学的な何か、あと科学とか

    「反証可能なリスクを負うものが科学である」ポパー 論理実証主義が、当に厳密に考えた結果、 どんな科学理論でも「根拠のない飛躍」が含まれていることが わかってしまった。 「人間はどうがんばっても、確実に正しい科学理論というものを作り出せない」 というショッキングな結論に、科学界は、再び、闇に閉ざされた。 だが! そこに、カール・ポパーが現れ、 「反証主義」という新しい科学思想を提示し、科学界に一筋の光を投げ込んだ。 さてさて。 反証とは、簡単に言うと、観察や実験を行って、「おら、間違っているじゃねえか!」と 「証拠」を突きつけることである。 この「反証」というのは非常に簡単である。 たとえば、がんばって苦労して、 「黒いカラス」をどんなにたくさん集めても、 「すべてのカラスは黒い」という理論を証明できないことは述べたが、 逆に、 「白いカラス」を1羽でも見つけてしまえば、 「すべてのカラス

  • 哲学的な何か、あと科学とか

    飲茶な日々 (3日に1度は更新予定の哲学日記) 2008年10月11日 僕の中二病告白 中二病という言葉があるそうです。 ―――――――――――――――――――――― 中二病(ちゅうにびょう)とは日の俗語、スラング。 思春期にありがちな微妙にズレた自意識過剰、 それから転じて起こる数々の「中学二年生くらいの頃に ありがちな言動」を「症状」として比喩したもの。 子供が大人になろうとして、 「大人が好みそうな(と子供が考える)格好いいもの」に興味を持ち、 子供に好かれるようなもの、幼少の頃に好きだった幼稚なものを 否定したりなどする。「もう子供じゃない」「(汚い)大人になりたくない」 という自己矛盾が、実際の大人から見ると非常に「ズレて」おり、 滑稽に見えることが大きな特徴である。 さらに、生死や宇宙について思い悩んでみたり、 政治や社会の汚さを批判してみたり

    哲学的な何か、あと科学とか
  • どこでもドア - 哲学的な何か、あと科学とか

    ――ある未来の話のこと。 ついに、人類は、永年の夢であった「ドラえもん」を開発することに成功した! そして、同時に「出して欲しい道具ランキング」で常に上位であった 『どこでもドア』も開発された。 しかし、この『どこでもドア』。 原作のように、念じた場所に自由に行けるような都合の良いものは、さすがに作れず、 事前に、町中に設置されている、別の『どこでもドア』に瞬時に移動できるという ものであった。 まぁ、ようするに、「あらかじめ、決まっている場所」にしかいけないのだが、 それでも、遠くの場所に瞬時に移動することができるわけで、 充分「どこでもドア」を再現することに成功したと言える。 この「どこでもドア」の発明により、 「通勤、通学、買い物、旅行」などの移動時間は 大幅に短縮され、人類の生活はさらに快適なものになっていった。 ――そんな、ある未来の話のこと。 ●「うわぁあぁぁぁあわあぁぁああ!

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