今回の講義紹介は、総合科目「基礎統計」について紹介する。毎年非常に多くの学生が受講する科目である。この講義を担当している廣松毅教授にお話を伺った。 1.講義について | 2.学生に対して 講義の概要 高校までの教育を終えたばかりのみなさんは、統計は数学の一部と考えているようですが、必ずしもそうではありません。例えば小学4,5年生から、理科や社会において自分でデータを観察しグラフにして、その特徴を知るということはやっています。データの整理という意味では、数学だけでなく理科や社会でも統計を習っているのに、みんな統計というと数学だと思ってしまう。決してそうではないと教えることが講義の基本的な目的ですね。 駒場で開講されている統計関係の講義は、大きく分けて基礎統計と社会統計学と統計分析の3種類です。そのうち、まず基礎統計の講義は、授業の最初のイントロダクションでもよく言っていますが、料理に例えて
今回の講義紹介では、総合科目「ジェンダー論」を紹介する。この授業は毎年夏学期に開講されており、常に教室が満員になるほどの人気授業である。担当する教員・瀬地山角(せちやま・かく)准教授にお話を伺った。1.「ジェンダー論」について | 2.学生に対して 「ジェンダー論」で扱う領域ジェンダーというのは、最近高校で習っている方も多いかと思いますが、普通に訳すときは「社会的性差」と訳します。対立する概念は「生物学的性差」で、例えば子どもを産める・産めないというのは生物学的に決まっていることです。しかし、私達が「男だからこうしなきゃいけない」「女だからこうしなきゃいけない」と思っていることの大半は、生物学的に決まっていることではなくて、社会的に人がそう考えていることにすぎない。人がそう考えていることなら、人と人とが相談して変えていくことができるのではないか。ジェンダーというのはそういった生物学的決定論
世の中を動かす核になりたい 1. 大学時代は | 2. 今の仕事とこれから「思い」を共有できる人と仕事をしている 後輩からは「怒ると怖い」と言われます(笑)。でも、その人のいいところを見抜いて、期待して、この人なら出来ると思って仕事を任せたり相談したりしているつもりなんです。私は元来あまり面倒見のいいほうではないのですが、後輩が日々の業務に埋もれて国の仕事の楽しさを感じられなくなってしまうのが悲しくて、色々おせっかいするようになってしまいました。確かに、入省して一年目は情報の洪水に放り込まれるようなものです。意識を高くもったままその中を泳ぎきることは大変な作業だけど、どんな職場に行ってもあるだろう修行の期間です。私はその期間に、上司から細かな仕事の先にある大きな国家ビジョンをとくとくと語ってもらって、いつかその真ん中に行きたいと、それをモチベーションにして仕事が続けられたんです。だから私も
世の中を動かす核になりたい 1. 大学時代は | 2. 今の仕事とこれから弁護士になるものだと思っていたら… 小学校高学年の頃、アメリカの法廷で陪審員を熱く説得している弁護士の話を映画かなにかで知って、国際弁護士になりたいなと思って。どうせならトップを目指そうと、東大法学部を漠然と考えました。私が幼稚園から15年間通っていた女子校は、受験もなく好きなことばかりやっている環境でしたから、勉強が出来ることに大した価値はなかったんです。おしゃれであることとか友達思いであることとかと同じように、勉強が出来るという特徴を持っていた、そのくらいのものでした。そんな学校にいたので、東大受験のためのノウハウが必要で塾に通うようになり、それから本格的に東大に受かるための勉強をコツコツとし始めて、受かりました。勉強面では塾で助けられ、勉強以外の大切なことに気づかせてくれたのは高校でした。 私は自分自身が納得す
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