結婚式を控え、エステサロンの指示でサプリメント(栄養補助食品)を多量に服用した後、薬剤性肝障害になって式の中止を余儀なくされたとして、福岡市内の30歳代女性とその夫が、福岡県内のエステの代表者を相手に約400万円の損害賠償を求める訴訟を福岡地裁に起こしたことがわかった。 15日に開かれた第1回口頭弁論で、エステ側は「症状と栄養補助食品との因果関係は不明」として請求棄却を求めた。 訴状によると、夫婦は2009年7月19日、福岡市内のホテルで結婚式を予定。女性は同年6月からエステに通うようになった。 エステ側は同月24日、女性に錠剤型の栄養補助食品を販売。1日1〜2錠の服用が推奨されたものだったが、「治療のため」と1日9錠飲むよう指示。女性は同年7月13日まで毎日9錠服用したが、肌荒れが出て吐き気を感じ、15日に薬剤性肝障害と診断され緊急入院。式は中止となった。