ウーバーは8月1日、中国事業を同国の配車アプリ最大手「滴滴出行」(ディディチューシン)に売却することを発表した。これまで中国で積極的なサービス展開を図ってきた同社が事業拡大を断念したことに、業界関係者らは驚きの声を上げている。 滴滴は立ち上げから2年が経つウーバーの中国事業を買収した上で、10億ドルをウーバー本体に出資する。一方のウーバーは事業売却と引き換えに滴滴の株式を受け取り、同社の筆頭株主になる。ディールの詳細は以下の通りだ。 ・直近の資金調達ラウンドでの評価額は、ウーバーの中国事業が約70億ドル(約7,300億円)、滴滴が約280億ドル(約2兆9,000億円)で、統合後の滴滴の評価額は350億ドル(約3兆5,400億円)となる。事業売却によりウーバーと、ウーバーの中国事業に出資していた中国企業は、滴滴の株式の20%を取得する。 ・この20%の持ち分の内訳は少し複雑だ。滴滴は声明の中