赤塚不二夫を文化遺産として遺すべく、赤塚ワールド全般について論及したブログです。主著「赤塚不二夫大先生を読む」ほか多数。 『天才バカボン』というタイトルのネーミングは、フランス語の「ヴァガボンド」、即ち「放浪者」から来ており、赤塚は、本作を連載するに当たり、当初お人好しのボンクラ男が幸福の世界をさ迷い歩く放浪記のようなドラマを朧気ながら考えていたという。 暫しネットユーザーの間で、『バカボン』のタイトルを梵語(サンスクリット語)で、「世尊」や「有徳」を意味する「薄迦梵」(バキャボン)に由来し、バカボンのパパの決め台詞「これでいいのだ」も、悟りの境地を表すとともに、仏陀の人物像をイメージしたものであるという言説が流布されているが、原作者である赤塚は勿論、当時のフジオ・プロの側近人物らに至っても、過去にそのような証言をした事実はなく、この伝聞もまた、赤塚情報にままある誤説の一つと言えよう。 で
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