18歳の彼のオリジナルは、フランスの歌手ダリダが歌ったもの。 日本では越路吹雪版の熱唱が有名。 これは岩谷時子さんが、岩下さん用に書き直した岩下志麻版です。 18歳の少年にのめり込む、ちょうど倍年上の女性の歌。 歌と独白の、まるでフランス映画のような作品です。 若さがまぶしい、自惚れだけの少年に、のめり込み傷つけられながらも、 毅然とする年上の女性の哀歓を、お見事!に表現しきった、志麻姐さんに拍手です。 発売当時(1975年)、新宿二丁目のゲイバーでは、この曲が中年ゲイの涙を誘っていたとか・・・ 年下の美少年に入れ込み傷つけられるのは、女も男も一緒、切なさは共通なのでしょう。 「歌は語れ、台詞は歌え」、それを見事に実践して見せた、岩下志麻の女優魂に脱帽です。