改善される前の大阪府の宿泊療養施設の夕食(左、令和3年2月撮影)と、改善後の夕食(今年7月撮影、いずれも大阪府提供) 新型コロナウイルス宿泊療養中の食事について、かつて「療養のためとは思えない」などの辛辣(しんらつ)なクレームが続出していた大阪府。補助額を倍増しメニューも幅広く選択できるようにするなどのさまざまな改善を進めた結果、今では利用者からも「おいしくてヘルシー」と好評だ。 「イメージと全然違った」。4日まで大阪市内の宿泊療養施設に入所していた同市阿倍野区の女性会社員(53)は、療養中の食事をこう評価した。 入所が決まったとき、宿泊療養中の食事について悪い評判を聞いていたため気が重かったという。だが、8日間の療養生活で食事の内容に不満はなく、むしろブリの煮付けや炊き込みご飯など口に合う料理も多かった。女性は「どの料理もおいしくヘルシーで食生活は大事だと改めて思った。入所前より健康的に