太平洋戦争で出征した人にあてて、日本にいる家族や友人が終戦直後の時期に出したはがき、およそ400通が、本人には届けられずアメリカで保管されていることが分かりました。戦地に出されたはがきがまとまって残されていることは珍しく、専門家は終戦後の人々の心情を推し量ることができる貴重な資料だとしています。 アメリカ・ペンシルベニア州にあるラファイエット大学で保管されているのは、主に終戦直後の半年間に日本各地からフィリピンなどの戦地に向けて投かんされたはがき、およそ400通です。 はがきは出征後、消息が分からなくなった家族や友人にあてて書かれたもので、このうち、戦地にいる兄にあてて弟が出した絵はがきには家族の無事を伝えつつ、一日も早い帰りを願う気持ちがしたためられています。 また、妻から夫へ書かれたはがきには夫の帰りを待つ気持ちが細かい字ではがきいっぱいにつづられていました。 はがきはおよそ10年前、