Published 2024/06/23 18:02 (JST) Updated 2024/06/23 18:17 (JST) 京都市下京区の繁華街から少し離れた通りに、日本では珍しいラオス料理の専門店「YuLaLa」がある。店名は、現地語で「何もせずにぼーっとする」という意味。ゆったりとした時間が流れる隠れ家のような場所で食べる家庭料理はどこか懐かしく、素朴な味わいだ。(共同通信=米田亮太) 牛肉とナスの煮物「オ・ラーム・サイ・シーングア」、魚の切り身をバナナの葉で包んで蒸した「モック・パー」…。机の上に並べられた代表的な料理を、主食のもち米と一緒に口に運ぶと、フレッシュハーブが爽やかに香ると同時に、心の底からほっとする優しさを感じる。 味の中心は、淡水魚を米ぬかと塩で発酵させて作る伝統的な調味料「パーデーク」。琵琶湖の魚を使った自家製で、ディルなどのハーブも畑で育てたものだ。「隣国のタ