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ブックマーク / jun-jun1965.hatenablog.com (35)

  • 昭和30年代へ行け樋口康彦 - jun-jun1965の日記

    樋口康彦『崖っぷち高齢独身者−30代・40代結婚活動入門』(光文社新書)というのを先日からぼちぼち読んでいる。著者は1965年生、関西大学および大学院出、専門は教育社会心理学、おそらく数年前から、富山国際大学専任講師。五年前から、お見合いパーティーや結婚相談所で約300万円の金をかけて結婚相手を探したが成婚には至っていない。書はその自己ルポと、著者がひねり出した教訓を書いたものである。 だいたい、関西大学の大学院へ行くなどというのがかなり危険な行為である。関西では二流かもしれないが、全国的には三流大学で、そんなところで大学院へ進むのは、半ば人生を捨てたようなものだ。ただ樋口の場合、1980年代、バブル経済期のことなので、一概には責められない。 しかし樋口は身長170cm、体重59kg、顔もそうまずくない。酒も煙草もギャンブルもやらないという。 ところが、読んでいくと、どうもこの方の考え

    昭和30年代へ行け樋口康彦 - jun-jun1965の日記
    Nean
    Nean 2008/08/24
    おもろしすぐる。
  • 下井守教授に拉致されかける - jun-jun1965の日記

    (活字化のため削除) ところで千代田区あたりで課金されたら訴訟を起こすという計画が、実は困難であることが分かった。というのは、当然私は「金は払わん」と言う。ただし名刺は渡すから、家まで来るかもしれんが、それでも当然払わん。もし払ったら、その自発性によって相手方の責任を追及するのは難しくなる。かといって払わなければ、損害がないから訴えられない。 赤塚不二夫が「闘病中も酒を手放さなかった」と報道されるが、誰かが死んでも「たばこを手放さなかった」とは報道しないよね、禁煙ファシスト連盟の新聞さんたち。

    下井守教授に拉致されかける - jun-jun1965の日記
  • 栗原裕一郎氏の盗作疑惑 - jun-jun1965の日記

    栗原裕一郎氏初の単著『<盗作>の文学史』(新曜社)の帯に、大きく「ん?」とあるのが、斎藤美奈子氏の『妊娠小説』(筑摩書房、1994)の帯のパクリではないかと、複数の読者から指摘があり、話し合った結果、帯は著者の作品ではなく営業部の作品であるということで一致したが、「ん?」という二文字に著作権があるかどうか、疑問であるということで両社顧問弁護士が話し合ったが結論が出ず、識者の意見を聞いたところ、「ん?」は、1992年に太田出版から刊行された渡部直己『<電通>文学にまみれて』で、高橋康也「法螺侍」を評して渡部氏が使った表現ではないかとの指摘があり、渡部氏に問い合わせたところ、著作権を主張する気はないとのことで、一件落着し、関係者一同胸を撫で下ろした。 というのは嘘だが、それはともかく、これはすばらしいである。 (付記)長谷邦夫氏から、「ん?」は谷岡ヤスジではないかとの指摘をいただきました。ま

    栗原裕一郎氏の盗作疑惑 - jun-jun1965の日記
  • そうだったのか - jun-jun1965の日記

    宮下整の『戦前の少年犯罪』の大仰な物言いが、勢古浩爾さんの新著で批判されているのを見たが、勢古さんも、その少年犯罪の実態は知らなかったらしい。もちろん私だって知っていたわけではないが、そんなもんだろう、と思っただけだった。濱浩の「十二階下の子供たち」や里見紝『多情仏心』に出てくる不良少年少女を見たって、そんなものだろうと思うし、歴史にせよ文学にせよ、日近代を専攻して新聞などを見ている人には、さして驚くべき話ではない。 ところが、高島俊男先生が、向田邦子が描いているような家庭はエリート家庭だった、と指摘していると知って、たまげた。そんなことは常識だと思っていたからで、なに? あれを「普通の家庭」だと思っている人が、まあ若者とか、歴史を知らない低学歴者はいざ知らず、そんな人がいるのか? と思ったからである。 すると、さらに不安になってくるのだが、戦後の小津安二郎が描いたような家庭も、当時の

    そうだったのか - jun-jun1965の日記
  • ■ - jun-jun1965の日記

    昨日、第二回公判で、第一準備書面を陳述してきた。その一部を披露する。 5、被告は、「第3の1」の7行目において、「列車内での禁煙を求める声が強い」としているが、その証拠を示していない。また同「3の(2)」7行目において、「利用客の禁煙に対する要望が大勢を占め」としているが、これも証拠がない。また「4の(2)」1行目「禁煙に係る施策は、社会的に広く認められたもので」以下四行も、証拠がない。乙3号証の新聞記事は、社会調査としての価値がまったくないもので、「全面禁煙にしてほしい場所」を路上で質問したところ、列車内が五位になったというものであり、場当たり的に、しかも嫌煙家を中心とした街頭取材の結果に過ぎず、何ら一般の国民ないしは鉄道の利用客全体の意向を反映したものではない。よってまったく証拠としての価値はない。 また「4の(3)」9行目、「特段の問題が発生することはなく、利用客に好評を得た」とある

    ■ - jun-jun1965の日記
    Nean
    Nean 2007/09/16
  • 子供を叱って何が悪いか! - jun-jun1965の日記

    神奈川県のほうで、ふざけていた高校生を殴った巡査長が逮捕されて、しかし世間では巡査長を支持する声が多く、その後、拳銃型のライターを乗客に向けていて、巡査長はいきなりびんたしたとか、さらには、車内には乗客はいなくて、車内からプラットフォームにそのライターを向けていただけで、車掌に注意されてしまったところ、隣の車両から見ていた巡査長が、出てきていきなりびんたしたとか、情報が二転している。 ところで昨年2月23日のことだが、私は読売文学賞の贈呈式パーティに行ってきた。その帰りの電車内で椿事が起きた。明大前から永福町までは、一駅間が長い。やや混んでいて、私のすぐ脇で小学校四、五年くらいの男児が二人、ふざけている。その向こうに年長らしい女児が一人で、これも連れらしい。男児二人は、ばたばたたたきあって、こちらにも当たる。それが続くので、「ばたばた動くんじゃない!」と叱りつけた。子らはたちまちしゅんとな

    子供を叱って何が悪いか! - jun-jun1965の日記
    Nean
    Nean 2007/09/09
    でも、たしかにあぁゆーのって腹が立ちますわねぃ。
  • 大衆文藝評判記2007 - jun-jun1965の日記

    平岡敏夫先生が昨年から怒っておられる。日近代文学研究の泰斗といっても、過言ではない方だ。怒っているのは小林信彦の「うらなり」である。平岡先生はかねてから、「坊っちゃん」は佐幕派の物語だと主張している。これは、異論のないところだろう。江戸っ子の坊っちゃん、会津の山嵐、松山藩のうらなりと、佐幕派が敗れる物語だというのだ。 昨年「文学界」に載ってその後単行になった小林信彦の「うらなり」は、昭和九年、銀座でうらなりこと古賀と山嵐こと堀田が再会する場面から始まって、うらなりの一人称で回想式に語られる小説だ。そして、うらなりにとって坊っちゃんは、よく分からない男だったとされ、「五分刈り」と呼ばれている。平岡先生は、昨年出された詩集『明治』の中で、こういう「坊っちゃん」の見方に怒りを示しておられたが、『群馬県立女子大学 国文学研究』の今年度号に書かれた「うらなりの声」というご論文の抜き刷りを送ってく

    大衆文藝評判記2007 - jun-jun1965の日記
  • ■ - jun-jun1965の日記

    当は19日提出の予定だったが、今日東京簡易裁判所へ提出してきた。裁判長の判断次第で地裁へ移されるかもしれない。当は千人が同じ提訴をしてくれればJRをパニックに陥れられるのだが。マスコミは決して報道しないだろう。こういう声があることすら隠蔽するファシズム。 訴  状 平成19年3月23日 東京簡易裁判所民事部御中 原告   小谷野 敦 被告 東日旅客鉄道株式会社 代表者代表取締役  清野 智 〒150−0035 東京都渋谷区代々木二丁目2番2号(送達先) 差止請求事件 請求の趣旨 1.被告は、平成19年3月18日より実施された、特急、新幹線の全面禁煙措置を取りやめよ。また、それ以前から実施されている長野新幹線、特急等の全面禁煙措置もとりやめよ。 2.訴訟費用は被告の負担とする。 との判決並びに仮執行の宣言を求める。 請求の原因 1、原告は、東京大学総合文化研究科比較文学比較文化専攻博士

    ■ - jun-jun1965の日記
    Nean
    Nean 2007/03/24
    分煙に反対しているわけじゃないでしょ。デマを流しちゃいけませんよ、ずっと下のほうの方。
  • 淀君と淀殿 - jun-jun1965の日記

    先月の「文學界」で、「春琴抄」の春琴は淀殿をモデルにし、佐助は石田三成ではないかと書いておいた。最初は「淀殿」と書いていたが、谷崎先生が「淀君」と書いているので、後半は「淀君」になっている。これに対して、淀君は間違いで、淀殿とか淀の方とかいうのが「正しい」と言う人がいる。しかし、どっちでもいいのだ。淀君はあくまで側室である。『源氏物語』の明石君だって、以前は明石上と呼ばれていた。側室だから「上」はおかしいというので「君」になったのである。 そんなことを言ったら、「吉田兼好」「細川ガラシャ」「北条早雲」「滝沢馬琴」などみな間違いである。吉田兼好が当時卜部氏で、吉田とは名乗っていないことはよく知られているはずで、私は「兼好法師」と書く。「細川ガラシャ」に至っては、キリシタン禁制の徳川時代に「ガラシャ」なんて呼ばれたはずがない上、当時は夫婦別姓だから「明智玉」が正しいのである。もちろん「細川ガラ

    淀君と淀殿 - jun-jun1965の日記
    Nean
    Nean 2007/03/04
  • 依頼状 - jun-jun1965の日記

    仕事の依頼のファックスなどで、最初は自分の名前が出てくるのだが、下のほうへ行くと、自分の名前のところに別人の名がある、という経験をした物書きや学者は多いだろう。最初に誰かに頼んで断られ、名前のところだけ直したのだが、二つか三つあるうち一つを直し忘れると、こういうことが起こる。激怒する人もあろうが、とにかく、気をつけてくれよと言うほかない。 さて先日、「八犬伝」関係の仕事が舞い込んだ。あまり内容がいいものとは思われなかったが、引き受けた。するとメール添付で、私のプロフィールなるものが送られてきた。ところが、四行くらいある紹介文の上の二行が、こうなっていた。 説経節、浄瑠璃などの語り物文藝から、「八犬伝」も論じ、特に泉鏡花を愛好したが、幸田露伴の「幻談」などの再評価にも一役かった あとの二行は確かに私の紹介文だったが、これは違う。これは川村二郎先生の紹介文である。なぜなら、これは私がウィキペデ

    依頼状 - jun-jun1965の日記
  • もうウィキペディアは編集しない - jun-jun1965の日記

    以下の人名をあてよ。 A 文藝学科卒論として書いた小説を刊行し、(前)女子大生作家として華麗にデビュー(デヴューなんて書いてる頭の悪い女性作家は誰ですか)、作品は桃井かおり主演で映画化されるが、その後が続かず、十年ほど前上下二巻の大作を発表するも誰からも相手にされず。地方では活躍しているらしい。「頼山陽にピアス」というエッセイ集を出したことを知る人は少ない。 B 女子高生作家として文藝賞を受賞、一躍時の人になり、作品は富田靖子主演で映画化され、ねじめ正一は何をとち狂ったか「志があって頭がいい」唯一の作家だと評していたが、その後は怖いくらい「普通」の恋愛小説を割に精力的に書いていたが、出産後は育児、家庭論のエッセイに転向。 C 文学界新人賞をとり、芥川賞候補になりながら落選したが、割に美人だったので口絵に作者近影入りの単行を刊行、一部で話題になるが、以後まるで続かず。 D 文藝賞受賞、ちょ

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    Nean
    Nean 2007/01/23
  • 20年後 - jun-jun1965の日記

    2027年、日は、世界はどうなっているだろう。北朝鮮は崩壊して高麗連邦になっているだろう。チベットや東トルキスタンは独立しているのだろうか。日に女性総理は生まれているのだろうか。職のない博士号取得者たちはどうなっているのだろう。紅白歌合戦はまだ続いているのか。相撲界はモンゴル人だらけになっているのか。村上春樹78歳はノーベル賞作家として何をしているのか。東京大地震はもう来ているのか。天皇制は続いているのか。続いていたら天皇は徳仁、皇太子は文仁か。東大英文科主任教授は阿部公彦か、社会学科主任教授は赤川学か。 芥川賞の予想をするより、20年後の選考委員を予想しよう。 村上龍75歳 松浦寿輝73歳 山田詠美68歳 川上弘美69歳 小川洋子65歳 堀江敏幸63歳 阿部和重59歳 ああ歳月は怖い。「村上龍みたいなジジィに新しい文学が分かるか」とか言われているのだろうか。(cf、「太陽の季節」を批

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    Nean
    Nean 2007/01/21
  • 金井美恵子はやはり素敵である - jun-jun1965の日記

    日弁連が、著作権を五十年から七十年に延長することへの反対声明を出した。私の嫌いな日弁連にしては、今回はいいことを言っている。『一冊の』12月号で金井美恵子もこの件について書いているが、金井美恵子久々のクリーンヒットである。米国で著作権を七十年に延長したのは、ミッキイ・マウスの使用権を延長したいディズニーが共和党政権に働きかけたからだというのはよく知られている、と始まる。私は知らなかった。冒頭から「そんなことも知らないの?」と冷たいまなざしを向ける金井節がマゾヒズムをくすぐって、素敵である。 そして、日文藝家協会が出した延長に関する声明文の文章をこてんぱんにやっつける。三田誠広が書いたようだ、とちゃんと書いてある。作家が死んだときが30歳であれば、80歳になるころに著作権が切れるとか、子供は生きているうちに切れるとか書いてあるのだが、(以下金井の言いたいことと私の言いたいことはほとんど

    金井美恵子はやはり素敵である - jun-jun1965の日記
  • ■ - jun-jun1965の日記

    筑摩書房のPR誌『ちくま』12月号の、笙野頼子の連載「小説」「おはよう、水晶−−おやすみ、水晶」の七回「ヴァーチャル・ナイト」の最後のページで、笙野は名前を出さずに私を中傷している。しかし明らかに私だと分かる。卑怯なことである。筑摩には、反論掲載を打診したが、 ・名前が出ていないこと ・PR誌で、論争の場として適当でないこと を理由に載せないそうである。 ことの発端は、大庭みな子監修『テーマで読み解く日の文学』上巻に、笙野がおかしなことを書いたのを、私が『新潮45』二○○四年十一月号で批判したことにある。以下、その笙野に関する箇所を掲げる。 −−−−−−−−−−−−−−−− 大庭みな子監修『テーマで読み解く日の文学』の上巻に笙野頼子が奇妙なことを書いている。「私の知人小谷真理氏の、テクスチュアルハラスメント裁判の結果報告『叩かれる女たち』中の座談会において、なんだか唐突に上野千鶴子は

    ■ - jun-jun1965の日記
  • ■ - jun-jun1965の日記

    日、第二回公判。次回、結審である。 当方の準備書面は以下のとおり。 平成18年(ワ)第674号 損害賠償請求事件 原告 小谷野 敦 被告 国 第1準備書面 平成18年4月19日 東京地方裁判所民事第6部B係 御中 原告 小谷野 敦 1、訴状の訂正 被告準備書面が指摘した訂正のうち二箇所は訴状訂正申立書によって訂正した。ただし、「附帯意見」は「事実及び理由」の一部をさす通称であり訂正の必要を認めない。 2、「不知」について 被告準備書面が「不知」としたもののうち、杉村太蔵衆議院議員(以下、「杉村議員」とする。)の発言についての報道は、新聞記事の写しを提出し(甲2号)、第1の1の2の(2)については、小谷野敦他『禁煙ファシズムと戦う』(ベストセラーズ、平成17年)に付載された小谷野訳によるジェイムズ・エンストローム論文の写しを提出する(甲3号)。 3、被告側準備書面(1)への反論 杉村議員に

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    Nean
    Nean 2006/04/28