昨年11月中旬、大阪府堺市堺区大仙町にある大山(だいせん)古墳に行ってきました。天気のよい秋の1日、ほどよいハイキングを兼ねた古代の歴史ロマンと世界文化遺産登録を目指す地元の意気込みを感じた探訪でした。大山古墳は一般には宮内庁の認定名である「仁徳天皇陵」として知られていますが、研究者の間では被葬者が誰かは不明確なので教科書では「大山古墳」の名前が使われています。ただ、今回現地を訪れてみると観光パンフレットなどには仁徳天皇陵古墳となっていて、そちらの呼称が随所で見られました。やはり、世界一大きい墳墓として特定の天皇の墓であるとの思い入れがあるのだと思います。 この大山古墳(仁徳天皇陵)をはじめ、同じ大阪府羽曳野市にある誉田山(こんだやま)古墳、即ち、応神天皇陵を含めて、堺市・羽曳野市・藤井寺市にまたがる4~5世紀の古墳群、天皇陵と陪塚(ばいちょう)を合わせた49基が世界文化遺産登録を目指して