ミゲル墓でロザリオの玉? 「千々石ミゲル墓所推定地」の発掘調査で出土したロザリオの一部とみられる直径3ミリの玉=諫早市多良見町山川内 「千々石ミゲル墓所推定地」の発掘調査で出土した人間の歯 安土桃山時代にヨーロッパを訪問した天正遣欧使節の一員、千々石ミゲルの墓とされる「千々石ミゲル墓所推定地」(諫早市多良見町山川内)の発掘調査で4日、人間の歯と、ロザリオの一部とみられる玉1個が見つかった。ミゲルは4人の使節で唯一、キリスト教の信仰を棄(す)てたとされるが、出土した玉が今後の鑑定でロザリオと確定すれば、通説は再検討を迫られる。 ロザリオはカトリック信者が祈りの際に使う数珠のような信心具。大玉6個、小玉53個をつなぎ、十字架を付ける。出土した玉は白色で、大きさ3ミリ。輪状の模様があり、真ん中に穴が開いている。キリシタンの葬墓に詳しく同日、発掘現場を視察した大阪府文化財保護課の小林義孝専門員は「