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『分解の哲学』(青土社)でサントリー学芸賞を受賞された京都大学人文科学研究所准教授の藤原辰史さん。次々と新しいテーマで著作を発表されている藤原さんを小社にお招きし、編集部のスタッフを中心に勉強会を行いました(2019年10月11日)。 講演のテーマは「切なさ」。芸術や学術を停滞させるアパシーの蔓延からいかに抜け出せるのか? 欧米の新しい歴史研究や、戦争・貧困のなかで生き死んだ民衆、とりわけ子どもたちの事例に注目することで、現代史の過酷さに迫るとともに、「切なさ」を糸口にした歴史学の可能性を考えるという内容でした。 藤原さんの熱いトークを前編・中編・後編の3回にわたってお届けします。 研究のキーワードとしての「切なさ」 世界思想社さんには、かれこれ十何年前からお世話になっております。1960年代の研究という研究班を人文研でやっていたとき、私は雪印乳業の社史を分析して、牛乳の近代日本史みたいな
引き続き、2019年5月12日に梅田蔦屋書店で行われた『音楽と出会う』の刊行記念トークイベントの様子をお届けします。 岡田先生の切れ味の鋭すぎるトークと、それを優しく受け止める藤原先生のとても穏やかな雰囲気。音楽と食がどう絡んでいくのか、ぜひ最後までお読みください。 前編はこちら 中編はこちら 食べ物にも教養がなくなっている 藤原:岡田さんはこの本の中で、「規格化」とずっとおっしゃっていましたけれども、食べ物にもそういうことが起こっている。例えばお取り寄せの広告で「こういうものだから、あなたはおいしい。絶対に食べて間違いないよ」というような言葉で売られている。だからだんだんと食べ物の味が画一化してきているんです。東京で小さな食品店を営んでいる方に聞いたんですけれども、最近一番変わってきたのは梅干しだそうです。梅干しは、蜂蜜がかかっている甘い味がおいしいということを新聞の一面広告で何度も宣伝
引き続き、2019年5月12日に梅田蔦屋書店で行われた『音楽と出会う』の刊行記念トークイベントの様子をお届けします。 岡田先生の切れ味の鋭すぎるトークとそれを優しく受け止める藤原先生のとても穏やかな雰囲気を少しでも味わっていただければ幸いです。 前編はこちら ポストモダンを象徴するような本屋といったら、池袋のパルコ 岡田:さっきの教養バブルの後に来たのがポストモダン時代。日本でいえばバブルの時代。あの頃から、ポストモダンを象徴するような本屋といったら、池袋のパルコですよね。池袋のパルコはご存じ? 藤原:わからないです。 岡田:西武池袋の百貨店の一番上の、洋書とかも置いていた本屋です。セゾングループの総帥で詩人でもあった堤の兄が特別につくらせた。浅田彰世代にとっては聖地のような本屋で。ちょっと気の利いたサブカルから、高い文化から、非常にセンスよく集めて、しかも隣にはおしゃれな喫茶店を隣接させ
2019年5月12日、梅田 蔦屋書店にて、4月に刊行された『音楽と出会う』の刊行記念トークイベントを行いました。登壇者は、著者岡田暁生先生と、お相手の藤原辰史先生。専門は全く違うものの、普段から親交の深いお二人。終始笑いが起きるような楽しいイベントになりました。今回はそのトーク内容の一部を、前編・中編・後編の3回にわたってお届けします。 トークのテーマは、「教養としての音楽」。岡田先生が『音楽と出会う』を書くに至った動機を語るところからスタート。切れ味の鋭すぎるコメントがどんどん飛び出しました。はたしてトークの行き着く先はいかに? なんでそんなAIだ、癒しだ、みたいな話をこの本でしたかというと、やっぱり危機感なんですね 岡田:僕は非常に無邪気に、名作というものはあるんだと信じてきた人間なんですね。やっぱりいいものは絶対的によい。「人それぞれ好みがあっていいんだ」なんてポストモダンも、やり過
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