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ブックマーク / www.akishobo.com (9)

  • 忘れられた日本憲法 - 民衆文化としての「私擬憲法」 | ウェブマガジン「あき地」

    『大日帝国憲法』発布の日に 明治22年(1889)2月11日、明治天皇が「大日憲法発布の詔勅」が出されるとともに大日帝国憲法が発布され、国民に公表された。この憲法発布は天皇が黒田清隆首相に手渡すという欽定憲法の形をとり、日は東アジアで初めて近代憲法を有する立憲君主国家となったのだった。 2月11日は、日神話で初代天皇とされる神武天皇の即位日とされる「紀元節」で、皇室典範も同時に制定された。また、議院法、貴族院令、衆議院議員選挙法、会計法などもあわせて定められている。 憲法発布の日は、前夜の大雪があがって朝から晴れわたり、憲法発布の儀式が宮城で挙行され、午後には観兵式が行われた。なお天皇皇后は、1月11日に赤坂仮皇居より、造営された新皇居である宮城に移っていた。 当時の国民は、憲法の内容が発表される前から憲法発布を歓迎し、奉祝門やイルミネーションが飾られ、提灯行列が行われた。新聞各

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    Nean
    Nean 2019/10/01
  • 猫と詩人 - ノリと妹と | ウェブマガジン「あき地」

    シロに子どもを産ませたのは誰か。だいたい見当はついているのだが、たぶん、近所で最も目つきと顔つきの悪い野良の「オヤブン」である。たまにしかベランダにやってこなかった。オヤブンが来たときだけ、シロは威嚇の鳴き声を出さなかった。 シロが産んだ子は四匹いたが、三毛のミーちゃん以外は、みな雄だった。茶色に黒の縞模様が入ったキジの「アンモ」と「ナイト」、それに全身真っ黒の「ノリ」がいた。「アンモ」と「ナイト」は小さいとき、二匹が抱き合うように寝ているさまを上から見ると、まるでアンモナイトの渦巻き模様のように見えたので、そのように名付けたのである。「ノリ」はわたしが住んでいる東京の大森では、江戸時代に海苔の養殖が盛んだったことにちなんで名付けた。 この三匹とも、いまはいない。アンモとナイトは大きくなってから最初にいなくなり、雄として最後まで残っていたノリも、ここ二年ほど見かけなくなった。美男子だ

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  • 犬(きみ)がいるから - 来客のあとで | ウェブマガジン「あき地」

    二月に書いたきり、ぷっつりと途絶えてしまった名犬ハリー号のハートウォーミング連載「犬がいるから」。四か月ぶりの更新になってしまった。大変ご無沙汰してしまい、申し訳ありませんでした。 いやはや、当に大変だったのだ。何が大変だったかというと、息子たちの高校入学、そしてその後の数か月が想像以上に怒濤の日々だった。自分が高校生だった頃を思い出しては、母として一体どうしたらいいのかと悩みまくったのだが、息子たちにとって高校進学という環境の変化は、私の想像以上に大変なことだったらしい。彼らに比べ、私は随分鈍感なティーンだったのかもしれない。なにせ、葛藤が記憶にない。ただただ、通っていたような気がする。部活は帰宅部、趣味は買いい。私は当に鈍感な子であった。しかし息子たちは違う。私と彼らとの間で緊迫したやりとりが増え、大いに悩まされた。申し訳ないとは思いつつも、ハリーのことを一番に考える余裕がなかっ

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    Nean 2018/02/15
  • ニューヨークで考え中 - 寒いと思ったら | ウェブマガジン「あき地」

    308どちらが過酷か307パステルの峡谷306守られた街で305NYでも突っ張る棒304現代人も303元の生活 その五三百回記念企画 編集後記302三百回記念企画 その三、恥を忍んで301三百回記念企画 その二、割ともうすぐ300三百回記念企画 その一、忘れ得ぬ299思わぬ禍(わざわい)298義母と祖母297家へ296「ト」と「し」が苦しいのは大目に見てね295街の灯294趣味の心得293彼の地292草の根活動291差し替えの一話290三度目の景色289未知(無知)の旅288スターを観た夜287最高のお供とは286私はやっぱり単行第4巻、発売中です。285個展開催中!284最後の包み283オレンジの非常時282会いたかったよ!単行第4巻、7月に発売です。281おめでとう!280三巻に続き日常 その四261Mariko先生ありがとう260「Nラインと総武線」251壁のお守り243母と継母

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    Nean 2018/02/08
  • 生きていく上で、かけがえのないこと - 若松英輔さん・イベント「聖夜のつどい 詩のことば、詩のちから」 | ウェブマガジン「あき地」

    近刊『を読めなくなった人のための読書論』が好評の若松英輔さんのイベント情報です。ふるってご参加ください。 また、若松さん編・解説で『新編 志樹逸馬詩集』が刊行予定です。 「聖夜のつどい 詩のことば、詩の力」 心に火を灯したい、そう感じているとき、私たちが探さなくてはならないのは、たった一つの言葉かもしれません。 詩人たちは、そのことに気がついていました。だから、一つの言葉を見つけるために長い人生の道を歩いたのです。12月24日は、クリスマス・イブ、イエスの誕生を祝う日です。イエスもまた、「言葉」を大切にした人でした。 この日は、いくつかの詩を読みながら、皆さんと言葉のちから、詩のはたらきをめぐって考えるひとときにしたいと思っています。 ご多忙かと存じますが、ぜひ、ご参加くださいませ。(若松英輔) 講師:若松英輔さん(批評家・随筆家) 日時:12月24日(火)19時00分~20時30分(1

    生きていく上で、かけがえのないこと - 若松英輔さん・イベント「聖夜のつどい 詩のことば、詩のちから」 | ウェブマガジン「あき地」
    Nean
    Nean 2016/05/02
    わぁい。吉村萬壱だ。
  • メメントモリ・ジャーニー - メレ山メレ子 × 岸政彦「これが自由だ」――『メメントモリ・ジャーニー』刊行記念対談 | ウェブマガジン「あき地」

    イベントタイトルの「これが自由だ」は、岸さんは『メメモジャ』の連載第1回を読まれてTwitterに書かれていたひとこと。岸さんとメレ山さんにとっての「自由」とは――この春から新たな生活をスタートさせた方もいらっしゃると思います。そんな方の背中をそっと押してくれるような、人生における自由についてのお二人のお話です。 【ゲスト・岸政彦さんプロフィール】 岸政彦(きし・まさひこ) 社会学者。1967年生まれ、大阪在住。沖縄社会論、生活史方法論などを研究。主な書著に『同化と他者化──戦後沖縄の土就職者たち』(ナカニシヤ出版)、『街の人生』(勁草書房)、『断片的なものの社会学』(朝日出版社・紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞)、『質的社会調査の方法──他者の合理性の理解社会学』(有斐閣・共著)、『ビニール傘』(新潮社・第156回芥川賞候補)など。 岸政彦(以下、岸) いきなり題に入りますが、ぼくは

    メメントモリ・ジャーニー - メレ山メレ子 × 岸政彦「これが自由だ」――『メメントモリ・ジャーニー』刊行記念対談 | ウェブマガジン「あき地」
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    Nean 2015/12/11
  • 『自殺』と『死神』のあいだで - 『自殺』と『死神』のあいだで――『レクイエムの名手』刊行記念トークセッション | ウェブマガジン「あき地」

    このたび、菊地成孔さんの新刊『レクイエムの名手』(亜紀書房、2015年10月24日発売)が刊行されました。書は菊地さんがここ十数年のあいだに折に触れて綴った追悼文、そしてラジオで語った追悼放送の数々を1冊の書籍にまとめたものです。その中には、2004年から東日大震災をあいだに挟み、2015年に至るまでに亡くなった様々な人々に捧げられた追悼文の数々が収録されています。 書の刊行を記念し、スペシャル記事として、青山ブックセンター店にて開催された菊地成孔さんと末井昭さんのトークセッション(2015年11月14日)の一部をお届けします。 末井 菊地さんの新刊『レクイエムの名手』を読ませていただきまして、追悼文集なのですごく「面白かった」って言うとなんですけど、読むととっても元気になるですね。 菊地 ありがとうございます。これは決して暗いのつもりはなくて、どうせみんな死ぬんだから、派手に

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    Nean
    Nean 2015/12/01
  • メメントモリ・ジャーニー - 自由なハリネズミの巣箱 | ウェブマガジン「あき地」

    ハリネズミの巣箱というものを見たことがある。 2年前の秋、会社の用事でミュンヘンに出張し、ついでに当時書いていたのために別の村に取材旅行をした。取材の前後は、SNSのつてをたどって知り合った若夫婦が暮らすミュンヘン郊外の団地に泊めてもらった。その団地の庭に、巣箱が置いてあったのだ。 「この前、この近くでほんとにハリネズミ見たんだよね! 今は明るいから寝てるかもしれないけどさ」 植えこみをのぞきながら、日人の旦那さんが言う。鳥の巣箱的なものを想像していたが、そこにあったのは、ただ大きな皿を伏せたような素焼きの円盤だった。 その夜は、赤い髪の美女であるのサラちゃんの郷土料理・シュペッツェレとドイツビールをたらふくご馳走になった。夫婦が寝室に行ったあと、わたしはリビングのソファで貸し与えられた赤いブランケットにくるまって横になり、広い窓から入る月明かりに照らされた部屋の中のものたちを眺めた

    メメントモリ・ジャーニー - 自由なハリネズミの巣箱 | ウェブマガジン「あき地」
    Nean
    Nean 2015/10/18
    これはもっとブクマされるべき。
  • 「新自由主義」の妖怪 - 新自由主義という「段階」?  稲葉振一郎 | ウェブマガジン「あき地」 2015.9.30

    これから「新自由主義とは何か?」という題目でしばらくお話をしたいと思います。 この題目は亜紀書房さんの方からいただいたもので、私自身としてはこの題目、ことに「新自由主義 neo liberalism」という言葉を使うことに何がしかの戸惑いやためらいがないわけではありません。どういうことかと言うと、この言葉多分に実体がない――具体的にまとまったある理論とかイデオロギーとか、特定の政治的・道徳的立場を指す言葉というよりは、せいぜいある種の「気分」を指すもの、せいぜいのところ批判者が自分の気に入らないものにつける「レッテル」であって「ブロッケンのお化け」以上のものではないのではないか、という疑いがどうしても抜けないからです。 この問題については拙著『「公共性」論』(NTT出版)で簡単に論じましたので、個人的には「もういいか」という気持ちもあったのですが、今回少し気分を変えて、新しい角度からこの問

    「新自由主義」の妖怪 - 新自由主義という「段階」?  稲葉振一郎 | ウェブマガジン「あき地」 2015.9.30
    Nean
    Nean 2015/10/01
    行間も字間もきれい。句読点の禁則がぶら下げで処理されていれば、たぶんもっといいのになぁ。
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