コンパクトデジカメ市場がここ数年で急激に縮小して復活の兆しはなく、カメラメーカーというわけでもないカシオ計算機が撤退するといっても驚きはないかもしれないが、デジタルカメラの歴史を知る人にとっては黙祷レベルのできごとだったのだ。 そんなカシオの歴史を振り返りつつ、哀しんでみたい。 1995年春 「QV-10」が歴史を変えた なんといってもカシオといえば「QV-10」。 1994年秋に発表され、1995年3月に発売された「元祖デジカメ」(的な感じ)だ。 世界初のデジタルカメラってわけじゃない。最初に製品化されたデジタルカメラは1980年代終わりに登場しているし、民生向けでも1994年にはアップルから「QuickTake100」というデジタルカメラが発売されている(製造したのはコダック。Mac専用)。 じゃあなぜQV-10がそこまで重要エポックメイキングだったのかというと、3点。 世界初の「液晶
![カシオがもたらしたデジカメの歴史を振り返る](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f91d285af45eca69e12014a65fd76b5c7925f6f7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fnews%2Farticles%2F1805%2F19%2Fcover_news012.jpg)