国立科学博物館(東京都台東区)が7日、標本や資料を集めて保存する資金として、1億円を目標に寄付を募るクラウドファンディング(CF)を始めたところ、9時間20分後の同日午後5時20分に、目標を超える金額が集まった。 同博物館によると、寄付を募ったのは、光熱費の高騰で資金繰りが苦しくなっているのが理由。多くの人に博物館の取り組みを知ってもらい、支援してくれる人を増やすのも狙いとしている。CF初日で目標は達成したが、11月5日の期限まで引き続き寄付を受け付ける。 同博物館は1877年に創立され、自然史や科学技術史の研究で中心的な役割を担う。茨城県つくば市の収蔵庫では、研究や展示で活用する動物や植物、化石など500万点以上の標本や資料を保存し、毎年数万点ずつ増えているという。 標本を良好な状態で保存するには温度や湿度の管理が必須だが、同博物館によると、燃料価格の高騰で光熱費は2021年度に比べて倍
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