35歳 男 既婚 大卒 東証一部上場企業で勤務 プロフィールだけを見るとまぁまぁな人生を歩んでいる。 だけど、生き辛い。 まっすぐなレールがあったとして、これを目隠ししながら歩いているような感覚。 しかも、レールはどんどん細くなってきている。 レールの先に何があるかも知らないのに、 ゴソゴソ足でレールがあるのを確認して一歩ずつ進もうとする。 そんなの意味ねーな。とも思う。 だけど、それ以外の方法を知らない。だから、レールの上を恐る恐る歩くしかない。
朝起きてから身支度をして、電車に乗って、会社の最寄り駅に着くまではほぼ死んでる。 最寄り駅から会社までは少し気持ちを起こして周囲に会社の人がいないか警戒する。 会社に入って「おはようございまーす!(笑顔」でスイッチオン。 電話や上司の呼び出しでスイッチオン。 トイレの個室に入ったり、エレベーターで1人になるとほぼ死んでる。 退勤して社員証を外す瞬間は水面から顔を出したような安堵感がある。 帰りの電車ではほぼ死んでる。 適当な惣菜食べて、ぼーっとネット徘徊して、死んだように寝る。 友人と遊ぶ休日は楽しい。 でも、遊ぶこと自体に疲れるようになってきた。最近は遊ぶテンションに持っていくのにエネルギーが要る。 解散した後はほぼ死んでる。 もう疲れたよパトラッシュ。 まぁきっと明日も平然と振る舞うんだろう。 なにが君のしあわせ なにをしてよろこぶ
今日は会社をズル休みした。 朝起きたら、なんとなく行く気がしなかったから。 朝ごはんを食べたら、すぐ布団に戻り。二度寝。 そして、さっき目が覚めた。 ぬるめの白湯をグイと飲んで、ノートパソコンを開きFacebookをざっと見てみる。 これもなんとなくだ。 故郷の知り合いの投稿が目立った。 家族が増えた。 地元の自警団の寄り合い。 親戚一同との宴会。 地域の習わしのによる、ご近所とのイベント。 どれも酷く懐かしい。 そりゃそうだ。 そこで生まれ育ったのだから、この時期にそれらを経験してきた。 寒い空。石油ストーブの匂い。たき火の匂い。甘酒の匂い。 みんなは、ちゃんと家族を作って、子供たちに経験させてるんだな。 ふと涙がこぼれる。 今、俺は東京で一人だ。ありがたい事に、普通以上の暮らしができている。 でも家族はいない。嫁。子供。 全ていらないと、仕事に全力を注いだが、人生が残り半分だと実感する
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