人の役に立ちなさい。お母さんがよく言っていた言葉だ。 自分の部屋から、今はお店で手に入らないような「お宝の本」が出てきた。 パソコンで調べてみたら、そこそこ値段がついている本だった。数万とかの本ではないけれど・・・。 私は、どう売ろうかと考えていた。図書館に寄付するのはどうか、ということを思いついたのは、数時間たってから。 でも、この本は、売るしかない。 私はお金が欲しい。少量のお金でも。 人の役に立つってなんだろう?図書館に寄付したら、みんなが喜ぶかもしれない。 でも、この本は売るしかない!だって・・・この本を売れば・・・ 私と、私のお母さんが助かる。数日間の家計が助かる。 今日の夕食がいつもより豪華になるってとっても素敵だよね? でも、葛藤してしまうんだよ、貴重な本を図書館に寄付したら、社会に貢献できたってことじゃない。永遠に本が残るんだ。 人の役に立てる。 夕食と社会貢献、どっちが大