インターネットの有害サイトなどによる過激な性情報のはんらん。その影響を受けた、子どもによる性犯罪が県内でも急増している。10代前半の年齢とは不釣り合いな手口、罪の意識のなさ…。ゆがんだ性意識から安易に犯行に及ぶ子どもに向き合う学校や児童相談所では、どう対応しているのか―。 ■校内で犯行 横浜市内で、男子中学生が路上で女性会社員に抱きつくといった事案が多数発生。また、ある中学校の男子が、自分の性器の写真を携帯電話のメールで同じクラスの女子に送りつけ、性的な関係を迫るケースもあったという。 性犯罪が起きるのは校外だけではない。同市教委によると、小学校高学年から、同じクラスなどの身近な人間関係の中で性犯罪が起きることもある。ある小学校では、男子が同じクラスの女子を先生の目が届かない場所に誘い出し、体を触ったり洋服を脱ぐように迫ったりして、口止めまでしていた。 ■救済に難題 加害の子ども
「異動先の上司を知っている」「付き合いが悪いと異動先の仕事は勤まらない」-。集団セクハラ事件の引き金となったのは、女性警察官に対する荒川好和容疑者の電話越しの言葉だった。「仕事に影響すると思い、従った」。女性は職場近くのカラオケ店に呼び出され、被害に遭った。 事件発生から10カ月。県警は巡査部長2人の逮捕に踏み切った。荒川容疑者は「言っていない」と供述しているが、県警は「初めての異動を控えた被害者の不安感を殊更あおった」呼び出し方をも含め、「強要罪」を適用。供述の食い違いなどが残ることから「証拠隠滅の恐れがある」として、逮捕権を行使した。 昨年7月の表面化当初、県民から批判の電話やメールが殺到していたが、県警は「立件できない」との方針を示した。今回の逮捕について、県警は「当時の結論は組織として最終的なものではなかった」などと釈明している。 今回の事件は、セクハラに対する県警内の意識の
大学の野球部寮に無断で侵入したとして、金沢署は13日、住居侵入の疑いで、横浜市港南区日野中央1丁目、会社員の男(36)を現行犯逮捕した。 逮捕容疑は、同日午前0時40分ごろ、同市金沢区釜利谷東2丁目の関東学院大学野球部寮に侵入した、としている。同署によると、同容疑者は「部員のアンダーウエアが欲しくて入った。男くさい物に興味があった」と供述、容疑を認めている。同署によると、同大学2年の野球部員(20)が、寮の通路にいた同容疑者を発見。逃走した同容疑者を追い掛けて取り押さえ、110番通報した。
横浜市戸塚区の大規模団地ドリームハイツ(約2300戸)で、団地内外の情報を集めた住民向けのホームページ(HP)が人気を集めている。交流を促し、生活に役立つ話題が盛りだくさん。開設3年ですでに累計50万アクセスを突破し、高齢化が進む団地にインターネットが活気を与えている。 HP「ドリームハイツの歩き方」を中心となって運営しているのは、電機メーカー勤務の板倉節男さん(59)。仕事で培った知識を生かし、2009年に立ち上げた。 きっかけは、高齢化が進む団地を活気づけるためのアイデアを募った集会。「30年間暮らしてきたが、集まった住民は知らない顔ばかり。近所とのつながりの薄さを実感した」と板倉さん。住民同士が交流し、便利な情報も閲覧できるHPの立ち上げを提案した。 イベントの告知、「不要品譲ります」とリユースを促す掲示板、不審者の出没や詐欺被害の発生などを伝える防犯連絡…。HPでは多彩な情報
川崎市立学校の図書館への専任、常駐の学校司書配置を求める請願が13日、川崎市議会総務委員会で全会一致で趣旨採択された。学校司書の配置をめぐっては、本年度の地方交付税で財源措置が取られている。請願では、蔵書を知り尽くした専門家の配置が、子どもの思考力、判断力、表現力の育成につながるとしている。 請願を提出したのは、「生きた学校図書館をめざす会」(同市麻生区、二宮アユミ代表)。署名は6187筆集まっており、同会は「学校図書館をどう使っていくか、そこには専門の人の存在が欠かせないことが、全国的な教育課題になっている」と問題提起している。 請願では、文部科学省が、新学習指導要領に掲げる「生きる力」を育むという理念の下、その基礎となる読解力、言語力習得を重視し、学校図書館の機能向上へ、学校司書の配置を盛り込んだ新たな学校図書館整備施策を示している状況を説明。市に対し、専任・専門・常駐の学校司書配
相鉄線で特別運行された電車内でジャズバンドの生演奏を楽しむ「相鉄JAZZトレイン2012」が14日、開かれた。抽選で無料招待された320人が、心地よい揺れの中、プロ・アマ4組の軽やかな調べに酔いしれた。 相模鉄道の主催。29日に横浜市旭区で開かれる「旭ジャズまつり」のプレイベントとして、気軽にジャズを楽しんでもらおうと企画された。800通以上の応募があったという。 貸し切りのジャズトレインは相鉄線二俣川駅を出発。横浜駅で折り返し、普段は乗ることのできない貨物用線路に入って、二俣川駅に戻った。乗客は4車両に分かれ、演奏を約1時間楽しんだ。 プロの向谷実とメロディーズは「ふらつくので、つり革につかまって演奏します」と笑わせ、スタンダードナンバーを中心に奏でた。観客は座席から身を乗り出して手拍子をしたり、立ち上がってスイングしたりしていた。 向谷さんは「電車が走行する中での演奏は初めて。
厚木市議会の泉修市議(28)=みんなの党=が市議当選後も低所得者向けの市営住宅に住み続けていたことが分かった。泉市議は5日、事実を認め「市議として、社会的弱者に明け渡すのが本来の立場。反省している」と謝罪した。7日に退去するという。 泉市議や市によると、同市議は2006年12月から、同市宮の里の市営住宅「宮の里ハイツ」に入居した。原則として、入居基準は月収15万8千円。当時の家賃は駐車場、共益費込みで4万2千円前後だった。 11年7月に市議に初当選し、月額45万2千円の一般議員報酬を得るようになったが、泉市議は「難病を患った娘(09年死去)の治療費などの借金があった。収入の多くを返済に充て、引っ越し代に回せなかった。6月の期末勤勉手当(夏のボーナス)を引っ越し代に充てる」と釈明している。 市は昨秋ごろから一般住宅への転居を求め、今年3月には正式に通知。4月からは家賃を周辺の一般相場並
戸塚署は27日、準強姦(ごうかん)などの疑いで、川崎市川崎区塩浜3丁目、無職渡辺齋容疑者(70)を逮捕した。 逮捕容疑は5月上旬、横浜市戸塚区に住む無職女性(48)の自宅に侵入し、左半身がまひして抵抗できない女性に暴行を加えた、としている。同署によると、同容疑者は「部屋に入っていないし、暴行していない」と否認している。 同署によると、女性は身体障害者1級の認定を受け、ヘルパーの世話を受けながら1人で暮らしていた。女性と同容疑者は顔見知りで、女性は「男から暴行を受けたのは1回だけではない」と話しているという。
横浜市教育委員会は14日、市立洋光台第一中学校(磯子区、平野則行校長)の社会科の試験で不適切な出題があった、と発表した。地下鉄サリン事件などで特別手配されている高橋克也容疑者の所属していた宗教団体を答えさせる3択問題で、選択肢にはオウム真理教のほか、実在する宗教法人が挙げられていた。 南部学校教育事務所によると、13日に行われた3年生計119人への中間試験で、時事問題の一部として出題。「地下鉄サリン事件で特別手配中の高橋克也容疑者が所属していた宗教団体を次の選択肢から選び、記号で答えなさい」との設問に対し、実在する宗教法人二つとオウム真理教の選択肢を示していた。 試験監督をしていた教員が不適切と判断し、テスト終了後、学年主任に報告。同事務所は14日までに、試験を受けた生徒宅と選択肢に挙げられた宗教法人を訪問し、謝罪した。今回の問題は採点しないという。 試験問題を作った社会科の男性教諭
横浜市神奈川区の医療法人社団「廣風会」(廣瀬隆史理事長)が同区で運営する認知症高齢者グループホーム(GH)が、生活保護受給者に通常より高額な家賃を請求していたことが11日、分かった。「住宅扶助費」として市から支給されるため入所者の負担増はないものの、最大で計210万円の公費が過大に支払われた可能性がある。市は「社会通念上問題」として是正指導したが、GH側の申請時に「二重設定」を見過ごしていた。 市保護課によると、このGHは2005年2月に開設。県から介護保険の事業所の指定を受ける際、一般入所者の家賃を「5万5千円」としたが、同時期に行った生活保護受給者の入居に必要な「指定介護機関」の指定時、1万3千円高い「6万8千円」として市に申請した。市保護課は住宅扶助費の限度額6万9800円を超えていないことから、一般入所者の家賃を確認しないままで指定した。 ことし2月になって、生活保護受給者と一
1日の乗降客が延べ200万人の一大ターミナル・横浜駅の「大改造計画」が徐々に動きだしそうだ。閉鎖していた駅ビルの解体工事が始まり、老朽化する橋の架け替えも2012年度内に着手する予定だ。民間投資を誘導したい横浜市は「先行開発が動きだせば、次の大型開発の呼び水になる」と波及効果に期待する。 ◆難しい計画づくり 同駅は6社9路線が乗り入れる首都圏有数の商業拠点。一方で西口周辺は築40年以上の建物が多く、防災上も機能更新が喫緊の課題だ。音頭を取る市は07年から、地権者の代表や鉄道事業者などを一つのテーブルに集め「20年後」の街の将来像を話し合ってきた。 09年11月に、国際都市の玄関口にふさわしい街にする「エキサイトよこはま22」(横浜駅周辺大改造計画)を策定。しかし、大型再開発が想定されるエリアは西口の鶴屋町や五番街、東口の郵便局周辺など5カ所以上あるが、具体的な計画が見えてこないのが実
横浜市交通局が市営地下鉄ブルーラインへの「急行」や「快速」運転の導入を本格的に検討することが4日、分かった。2012、13年度中に進め、14年度中の運行開始を目指す。市交通局運転課の山内義則課長は「利便性を向上させ、利用客の増加につなげたい」と話している。 同課によると、導入を検討しているのはブルーラインの全線。湘南台(藤沢市)―あざみ野(横浜市青葉区)で各駅停車では1時間7分かかるが、急行や快速の導入で12分間ほどの短縮を見込む。 ブルーラインは、同じ方向の電車が追い越せる待避駅が上永谷駅(港南区)と新羽駅(港北区)しかないため、これまで急行や快速の導入は難しかった。 しかし、利用者からの要望も相次ぎ、局として初めて、実現に乗り出す。市交通局の財政状況は厳しく、設備投資には多額の費用をかけられないため、ダイヤの工夫などで1時間に2本ぐらいの運行を目指すという。 ブルーラインは32
横浜市の2011年の人口増加数が前年比で2218人にとどまり、戦後最低の伸び幅となったことが10日、分かった。ピークの1970年には10万7千人増え、近年も年2万人ペースで推移してきたが、2010年に8千人に落ち込んだ。日本一の人口を抱える「370万人都市」の勢いに陰りが見え始めたのか。市政策局は「過去の不況期でも人口増は滞った。今回もリーマン・ショック後の不景気や東日本大震災と原発事故が影響したのではないか」と推測している。 ■成長期は10万人増 人口動態の統計は、他市町村からの転入に伴う「社会増加数」と、出生数から死亡数を引いた「自然増加数」を合わせた数字だ。横浜市は11年、社会増加数が16年ぶりにマイナスに転じ、590人減となった。つまり横浜に住む人よりも、出る人が増えたということだ。 一方の「自然増加数」は72年を頂点に伸び幅の減少傾向が続いており、11年では戦後最低の280
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く