オーソドックスな本ばかりになるが幾つか紹介しちゃうよ。 熱学思想の史的展開―熱とエントロピー 作者: 山本義隆出版社/メーカー: 現代数学社発売日: 1987/01メディア: 単行本 クリック: 57回この商品を含むブログ (12件) を見るこれは読み物でありいわゆる教科書ではない。数式や物理が分からなくとも読めるようになっているので、熱という思想がどう醸成されたかという科学史に興味があればこれを読むことをお勧めする。昔は熱や温度は曖昧な概念だった。熱は何らかの状態量だと考えられ、その物質的な実在基盤である「熱素」という仮想粒子が考えられていた。しかしそのパラダイムは破綻することになる。現在の熱学体系に落ち着くまでの科学者たちの様々な議論と紆余曲折の物語だ。 熱力学―現代的な視点から (新物理学シリーズ) 作者: 田崎晴明出版社/メーカー: 培風館発売日: 2000/04/01メディア: