1日の乗降客が延べ200万人の一大ターミナル・横浜駅の「大改造計画」が徐々に動きだしそうだ。閉鎖していた駅ビルの解体工事が始まり、老朽化する橋の架け替えも2012年度内に着手する予定だ。民間投資を誘導したい横浜市は「先行開発が動きだせば、次の大型開発の呼び水になる」と波及効果に期待する。 ◆難しい計画づくり 同駅は6社9路線が乗り入れる首都圏有数の商業拠点。一方で西口周辺は築40年以上の建物が多く、防災上も機能更新が喫緊の課題だ。音頭を取る市は07年から、地権者の代表や鉄道事業者などを一つのテーブルに集め「20年後」の街の将来像を話し合ってきた。 09年11月に、国際都市の玄関口にふさわしい街にする「エキサイトよこはま22」(横浜駅周辺大改造計画)を策定。しかし、大型再開発が想定されるエリアは西口の鶴屋町や五番街、東口の郵便局周辺など5カ所以上あるが、具体的な計画が見えてこないのが実